レオパレス21が変わり始めた

2018年2月2日 21:44

小

中

大

印刷

LOVIE 銀座東の居室イメージ。(写真: レオパレス21の発表資料より)

LOVIE 銀座東の居室イメージ。(写真: レオパレス21の発表資料より)[写真拡大]

写真の拡大

 レオパレス21の再建が軌道に乗ったようである。周知の通り「ウィークリー(マンスリー)マンション」の土地取得・建設・運用を手がけていた同社は、土地価格上昇という環境下で経営不振に陥った。再建のためビジネスモデルを「建築請負」「転貸」に転換した。

【こちらも】レオパレス21、新築全戸にスマートロックを採用

 無論、その効果が一朝一夕に現れるわけもない。「経営不振に陥落」が、転換を進めようとする同社と世の中の間に「壁」として立ちはだかった。だが徐々にかつ遅々ではあるが、再建の歩みは進んだ。同社を知るアナリストは「そもそも土地の所在に関しては、文字通り勘を持っている企業。“相続税対策として”などと的を射た切り口で不動産保有者を執拗に掘り出した効果が、段々と実ってきた」と説明する。

 世の中とは不思議なものである。再建の方向性が確かなものになることで、企業環境は良い方向へと流れを変えた。例えばレオパレス21は「あずみ苑」ブランドで、介護事業を行ってきた。有料老人ホーム・グループホーム・デイサービス・ショートステイなどの「施設型」介護と、訪問型介護を並行して展開していた。「本社不振」は一時、その稼働率は大幅に低下させた。が、いまは先のアナリストが指摘するように「赤字幅は縮小傾向を明らかにしている」。

 そして今度は、IoTマンションの賃貸物件を開発した。それも場所は銀座に近い東京都中央区である。数こそ少ないが分譲マンションではIoT型はあった。だが賃貸では初である。開発された「LOVIE銀座東」の最大の特長は「安全性」。

 この物件にはエントランスに入るための「鍵穴」がない。代わりにオートロックパネルでの「顔認証」。「〇」が出れば入口が開く。各居室の入り口もアプリが搭載されたスマートフォンをかざすことで解錠される。そうした安全性だけでなく、外出先からスマホを使い冷暖房のスイッチを入れることも可能。まさにIoTマンション。件のアナリストは「すでに入居者も決まりだしているし、この物件はいわゆる小口投資マンションという形で成り立っていることから投資家の問い合わせも少なくない」という。

 レオパレス21に好回転が始まったようである。(記事:千葉明・記事一覧を見る

関連キーワードIoT(Internet of Things)有料老人ホームレオパレス21

広告