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視聴率からは見えない「anone」の魅力、名言だらけの2話はSNSで話題に
ハリカ(広瀬すず)と亜乃音(田中裕子)が会話するシーン。ベテラン女優がしっかりと若手女優を引っ張っているようにも見える(c)日本テレビ[写真拡大]
■物語が大きく動き始めた「anone」2話
2018年1月10日からスタートした「anone」。第1話の視聴率は9.2%で、第2話の視聴率は7.2%と大きくダウンする形となった。
【こちらも】広瀬すず主演のドラマ「anone(あのね)」、脚本・脇は完璧だが視聴率は?
視聴率で見れば非常に厳しい数値であるが、2話では主役の広瀬すずだけでなく小林聡美や阿部サダヲも大きく物語に関わり始めた。ベテラン勢たちの演技は本作品の脚本を担当している坂元裕二の世界観を遺憾なく表現し、TwitterをはじめSNSでは「名言だらけだ」と話題になった。
■偽札を巡り亜乃音にコンタクトを取ろうとする人物たち
ハリカ(広瀬すず)は同じ更生施設で育ったカノン(清水尋也)の病気を治療するため、何とかお金を工面しようと試みる。そこで、彼女は以前手に入れた偽札を作ろうと考え、お金を作っていたと思われる亜乃音(田中裕子)の元を訪れる。
偽札を突きつけられるも、一向に自分は関係ないと言い張る亜乃音。しかし、ハリカが偶然見つけたデジタルカメラのデータに、亜乃音の娘で失踪した玲(江口のりこ)と自分の夫が写る写真があった。自分には会ってくれない娘だが、夫とは会っていた事実にがく然としてしまう。
彼女たちが意外な事実に驚いている中、死に場所を探していた青羽るい子(小林聡美)は偽札を焼いていた亜乃音に興味を抱く。彼女と一緒に自殺を考えていた持本舵(阿部サダヲ)はその意見に困惑する上に、自分のカレー店を友人に乗っ取られそうになっていた。ただ流されるだけの彼を見かね、るい子は彼を巻き込んで亜乃音を探し始めるのだった。
■少しずつ心を通わせるハリカと亜乃音
夫が隠していた秘密に虚しさを覚えるも、ハリカとのささやかな会話で人の温かさを感じる亜乃音。彼女はハリカとの触れ合いに感化され、夫の秘密に迫るため偽札を作ってみることにする。その行動は失敗に終わるも、ハリカとの距離は確かに近づき、同じ屋根の下で暮らすことになる。
2人の距離が近づく中、るい子と舵は偽札の謎を掴むため亜乃音の暮らす家に侵入する。偶然にもその場面をハリカに見られ、慌てたるい子は彼女を舵のカレー店へ誘拐することにする。しかし、そのカレー店には逆上した友人が銃をもって待ち構えていた。
■坂元節がさく裂した2話
亜乃音と主要人物が交錯する中、脚本を担当する坂元裕二の台詞が光る内容となった。亜乃音の「人は手に入ったものじゃなくて、手に入らなかったものでできているのよね」などの言葉は、放送直後からSNSにて多くの投稿が見られた。
また、小林聡美と阿部サダヲの舞台のような掛け合いはユーモア満載で、「人は100円手放すだけでも興奮する。なら1000万円なんてそれ以上じゃない」などの台詞も記憶に残るものになっている。全体的に暗いイメージがあるも、各登場人物によって物語に緩急がつけられているのがわかる。
「anone」は水曜22時、日本テレビ系列にて放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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