【業績でみる株価】ディップは16年高値を更新、18年2月期予想は増額の可能性

2018年1月15日 09:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ディップ<2379>(東1)は、求人情報サイト「バイトル」「はたらこネット」の運営を主力としている。18年2月期第3四半期累計は実質大幅増収増益だった。求人需要が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は16年7月高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■求人情報サイトを運営

 アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」、正社員・契約社員求人情報サイト「バイトルNEXT」、総合求人情報サイト「はたらこネット」などを運営するメディア事業を主力として、人材紹介「ナースではたらこ」サイトのエージェント事業も展開している。新規事業として18年2月期第2四半期から、TBMが製造する紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX」製品の販売を開始した。

 また17年11月に、AI(人工知能)関連の育成投資第2号および第3号案件としてジョリーグッドおよびGAUSS社の持分法適用関連会社化、新素材「LIMEX」製品を製造販売するTBMの第三者割当増資引き受け、オンデマンド給料サービス「ほぼ日払い君」を提供するBANQの子会社化を発表し、18年2月期第3四半期から連結決算に移行した。

■18年2月期3Q累計大幅増益で通期予想は増額の可能性

 18年2月期第3四半期累計の連結業績は、前年同期の非連結業績との比較で、売上高が16.4%増の287億58百万円、営業利益が21.1%増の81億47百万円、経常利益が21.1%増の81億68百万円、そして純利益が29.4%増の56億94百万円だった。

 主力のメディア事業において契約社数および求人広告掲載件数が順調に増加した。営業力強化に向けた新卒307名入社による人件費の増加、TVCMやWeb広告の強化による広告宣伝費の増加、本社移転や拠点新設・増床に伴う経費の増加などを吸収して大幅増益だった。エージェント事業は人員適正配置で収益改善した。

 通期の連結業績予想は、17年2月期非連結業績との比較で、売上高が14.5%増の380億円、営業利益が15.1%増の105億円、経常利益が14.9%増の105億01百万円、純利益が13.9%増の70億23百万円としている。新素材「LIMEX」製品販売の新規事業に係る先行投資などを考慮している。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.7%、営業利益が77.6%、経常利益が77.8%、純利益が81.1%と高水準である。有効求人倍率の高水準推移や働き方改革に対する企業の取り組み活発化などを背景として、事業環境は良好である。求人広告掲載の紙媒体からネットへのシフト加速も追い風である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は16年高値に接近、好業績評価して上値試す

 株価は第3四半期業績を好感して、本日1月15日は昨年来高値3370円まで上伸している。そして16年7月の上場来高値3350円を更新している。今期予想連結PERは約25倍、時価総額は約1975億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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