【業績でみる株価】ジェネレーションパスは18年10月期大幅増収増益予想で自己株式取得

2017年12月21日 09:50

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ジェネレーションパス<3195>(東マ)は、家具・家庭用品・衣料品等のネット通販サイト「リコメン堂」を主力としている。17年10月期大幅減益だったが、18年10月期は特殊要因一巡も寄与して大幅増収増益予想である。自己株式取得も発表している。株価は安値圏モミ合いだが、大きく下押す動きも見られず下値固め完了感を強めている。

■ネット通販「リコメン堂」が主力

 家具・家庭用品・衣料品等のネット通販サイト「リコメン堂」を運営し、他社のECに関するサポート、商品企画・開発・販売なども展開している。主力のECマーケティング事業では、独自プラットフォームEPO、独自オペレーションシステムGPMS、ビッグデータ収集・分析システムMISを特徴としている。

■18年10月期大幅増収増益予想

 17年10月期連結業績は、売上高が16年10月期比17.4%増の76億32百万円、営業利益が78.9%減の17百万円、経常利益が36.6%減の42百万円、純利益が5百万円の赤字(16年10月期は45百万円の黒字)だった。

 国内ECマーケティング事業が堅調に推移して大幅増収だったが、新規事業である中国EC事業の計画変更に伴う売上高の計画未達と在庫評価減の計上、ECマーケティング事業における配送総量規制実施に伴う売上抑制、商品企画関連事業における納期後ズレ、事業投資していたWEFT社に係る投資有価証券評価損の計上などで、売上高、利益とも計画を下回った。

 国内ECの出店数は合計52店舗となった。海外ECは中国「KJT.com」の集客が低迷しているため在庫評価減を計上した。また越境ECサイトとしてスタートした「洋桃派」がクローズされたことに伴って、資本参加予定だった中国MNC社への出資を中止した。

 18年10月期連結業績予想は、売上高が17年10月期比31.0%増の100億74百万円で、営業利益が9.5倍の1億50百万円、経常利益が4.5倍の1億50百万円、純利益が80百万円(17年10月期は5百万円の赤字)としている。

 国内ECマーケティング事業が堅調に推移し、17年10月期の特殊要因の影響一巡も寄与して大幅増収増益予想である。月次売上高(グループ単純合算値、速報)によると17年11月は前年比25.0%と好調だった。収益改善を期待したい。

 なお12月15日に自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限16.2万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間17年12月18日~18年3月18日としている。

■株価は下値固め完了感

 株価は安値圏600円近辺でモミ合う展開だが、大きく下押す動きも見られず下値固め完了感を強めている。12月20日の終値は583円、今期予想連結PERは約60倍、時価総額は約48億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線が抵抗線の形だが、600円近辺が下値支持線だろう。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】セガサミーHDは続落も今期1Q高進捗率業績見直しに新作ゲーム発売の先取りがオンして押し目買い余地(2017/09/05)
【株式評論家の視点】リコーリースは大規模修繕・改善等の「団地再生ローン」開始が注目(2017/09/05)
【注目銘柄】ナトコは好業績評価して上値試す、17年10月期3Q累計大幅増益で通期増額の可能性(2017/09/13)
【編集長の視点】アグロ カネショウは反落も連続最高純益を手掛かりに割安修正買いが再燃して上値追い有力(2017/09/05)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事