概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場続落、海外市場の下落などを警戒

2017年12月15日 10:33

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記事提供元:フィスコ


*10:33JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場続落、海外市場の下落などを警戒
【ブラジル】ボベスパ指数 72428.93 -0.67%
14日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比485.41ポイント安(-0.67%)の72428.93で取引を終えた。72912.72から71968.98まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を再び拡大させた。この日の欧米市場がさえない展開を示したことを受け、ブラジル株にも売りが広がった。また、発表された11月の中国の鉱工業生産などが市場予想を下回ったことも資源需要の縮小懸念を高めた。一方、原油価格が反発したが、相場を支えるには力不足だった。

【ロシア】MICEX指数 2152.41 +0.96%
14日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比20.47ポイント高(+0.96%)の2152.41で取引を終了した。2127.74から2152.41まで上昇した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に上げ幅を拡大させた。原油価格の上昇が支援材料となり、ウエートの高い資源の一角に買いが広がった。一方、指数の上値は重い。欧米市場の下落が足かせになったほか、この日に発表された中国の経済指標が市場予想を下回ったことも圧迫材料となった。

【インド】SENSEX指数 33246.70 +0.59%
14日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反発。前日比193.66ポイント高(+0.59%)の33246.70、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同59.15ポイント高(+0.58%)の10252.10で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に上げ幅を拡大させた。西部グジャラート州の州議会選挙に対する期待が高まっていることが支援材料。与党が同州での選挙で勝利した場合、2019年の総選挙に好影響を与えるためだ。また、モディ首相が中小企業の支援策などを講じると発言したことも好感された。

【中国本土】上海総合指数 3292.44 -0.32%
14日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.60ポイント安(-0.32%)の3292.44ポイントと反落した。

金融引き締めの動きを警戒。中国人民銀行(中央銀行)は14日、中期流動性ファシリティ(MLF)とリバースレポ取引を通じ資金供給したが、それぞれの金利を引き上げている。中国指標の内容を受け、国内景気の先行きも不安視。取引時間中に公表された今年11月の小売売上高は、増加率が10月実績を上回ったものの、市場予想にはとどかなかった。同月の鉱工業生産額などは、前月から伸びがやや鈍化したことが明らかにされている。《NH》

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