13日の米国市場ダイジェスト:ダウ17ドル高、税制改革法案を巡る先行き不透明感

2017年11月14日 08:49

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記事提供元:フィスコ


*08:49JST 13日の米国市場ダイジェスト:ダウ17ドル高、税制改革法案を巡る先行き不透明感
 

■NY株式:ダウ17ドル高、税制改革法案を巡る先行き不透明感

13日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は17.49ドル高の23439.70、ナスダックは6.66ポイント高の6757.60で取引を終了した。税制改革法案を巡る先行き不透明感から投資家心理が悪化し、売りが先行。売りが一巡した後は買い戻しが広がったものの、本日は主要経済指標の発表もなく上値は限られた。セクター別では、公益事業や自動車・自動車部品が上昇する一方で資本財やエネルギーが下落した。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は四半期配当の半減を発表し、下落。製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は7.5億ドル規模の社債発行を発表し、軟調推移。一方で、玩具メーカーのマテル(MAT)は同業ハズブロ(HAS)による買収提案を受けて、大幅上昇。小売最大手のウォルマート(WMT)は一部オンライン製品の値上げが報じられ、買われた。

ビデオストリーミング用機器のロク(ROKU)は8日の決算発表以降、株価が2倍超に急騰している。年末商戦期の目玉商品の一つとなりそうだ。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米長期金利上昇などを意識してドルは下げ渋る

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円25銭から113円67銭まで上昇し、113円63銭で引けた。米国株式相場の反転や米長期債利回りが上昇に転じたことを意識してリスク回避のドル売り・円買いは後退した。

ユーロ・ドルは、1.1654ドルから1.1675ドルまで上昇し、1.1666ドルで引けた。ユーロ・ポンド絡みのユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、132円04銭から132円63銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3076ドルから1.3135ドルまで上昇した。英与党・保守党の議員がメイ首相の退陣を要求したことを受けてポンドの上値はやや抑制された。ドル・スイスは、0.9938フランから0.9977フランまで上昇した。リスク回避的なフラン買いはやや一服した。


■NY原油:小幅高で56.76ドル、OPEC主導による減産期限延長への期待も

NYMEX原油12月限終値:56.76 ↑0.02。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比+0.02ドルの56.76ドルで取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)の減産延長への期待が買い材料となった。OPEC月報で10月のOPEC加盟国の原油生産高は前月から減少したことが指摘されており、原油先物相場に対する支援材料となった。ただし、足元の需給関係の大幅な改善は期待できないとの見方は残されており、原油先物はやや上げ渋った。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  26.40ドル -0.11ドル(-0.41%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.63ドル -0.13ドル(-0.27%)
ゴールドマン・サックス(GS)240.27ドル +0.12ドル(+0.05%)
インテル(INTC)      45.75ドル +0.17ドル(+0.37%)
アップル(AAPL)      173.97ドル -0.70ドル(-0.40%)
アルファベット(GOOG)   1025.75ドル -2.32ドル(-0.23%)
フェイスブック(FB)    178.77ドル +0.31ドル(+0.17%)
キャタピラー(CAT)     136.53ドル +0.05ドル(+0.04%)
アルコア(AA)       43.13ドル +0.12ドル(+0.28%)
ウォルマート(WMT)     90.99ドル +0.07ドル(+0.08%)
スプリント(S)       6.03ドル -0.16ドル(-2.58%)《HT》

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