小田急、ダイヤ改正に伴い12年ぶりに制服も一新 2018年3月から

2017年11月10日 11:45

印刷

左から一新された駅係員、乗務員の新デザインと現業長デザイン。(写真: 小田急電鉄の発表資料より)

左から一新された駅係員、乗務員の新デザインと現業長デザイン。(写真: 小田急電鉄の発表資料より)[写真拡大]

 小田急電鉄は、小田原線の複々線全面使用開始に伴う改正ダイヤでの運行を開始する2018年3月から、運転士・車掌・駅係員の制服を12年ぶりにリニューアルすると発表した。

【こちらも】小田急、2018年3月から複々線全面使用開始の新ダイヤ 混雑率緩和へ

 これはダイヤ改正のほか、同社の抜本的なイメージアップを目的に実施するもので、新制服は “新しい小田急”のシンボルとする予定だ。

 “新しい小田急”が目指すものとは、より一層、安心・便利・快適な輸送サービスを提供し、“日本一安全な鉄道”でありつづけることという。それを今回の制服では先進的で上質感のあるデザインで、かつ機能面を向上させ、動きやすさにも配慮したものとしている。

 着用開始時期は新ダイヤによる運行開始にあわせて2018年3月中旬を予定している。制服の変更を予定している対象は、運転士・車掌・駅係員で、特急ロマンスカーの乗務員の制服と、駅作業員のユニフォームの変更は除く。

 「抜本的なイメージアップ」とはつまるところ、利便性の追求と言えよう。複々線の完成によるハード面でのサービス強化に合わせ、ソフト面でのサービス強化に寄与できるもので、着用するスタッフが気持ち良く着こなせるよう、見た目の「格好良さ・スマートさ」を向上させた先進的なデザインを取り入れている。加えて、スタッフの作業にも着目し、動きやすさを維持したものとなった。

 今回の制服は上衣はグレー、ズボンはブラックと異なるカラーを組み合わせたデザインになっている。上衣の襟・袖・ボタン等に金ラインを採用。洗練された、上質感を創出すべく、金ラインはうるさすぎない分量となっている。

 現行制服からさらなる軽量化を実現しながら、耐久性は維持されている。この結果、作業着が重いことから生じるストレスや作業効率の低下を防いでいる。上衣・ズボン・シャツ・ベストすべてにストレッチ素材を使用し快適性も向上させた。

 同社が制服を一新するのは2006年10月1日以来12年ぶりのこと。当時はロマンスカー50000形「VSE」がグッドデザイン賞、鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した記念すべき年で、駅員・乗務員は15年振り、技術係員は20年振りの制服リニューアルとなった。

 今回の制服リニューアルも運行の快適性と利便性を追求した新しい小田急のシンボルとして定着することは難くないだろう。(記事:M_imai・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事