7日の米国市場ダイジェスト:ダウは8ドル高、金融株に売りが広がる

2017年11月8日 07:29

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記事提供元:フィスコ


*07:29JST 7日の米国市場ダイジェスト:ダウは8ドル高、金融株に売りが広がる

■NY株式:ダウは8ドル高、金融株に売りが広がる

NYダウ       ナスダック
終値 :23557.23  終値 :6767.78
前日比:+8.81    前日比:-18.65
始値 :23574.03  始値 :6785.44
高値 :23602.12  高値 :6795.52
安値 :23484.19  安値 :6750.35

7日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は8.81ドル高の23557.23、ナスダックは18.65ポイント安の6767.78で取引を終了した。主要株価が連日最高値を更新した流れを受けて買いが先行したものの、その後は主要経済指標に乏しく、米長期金利の下落から金融セクターが売り込まれ下落に転じた。一方で、税制改革への期待から下値は限られた。ダウは最高値を更新。セクター別では、公益事業や食品・飲料・タバコが上昇する一方で銀行や小売が下落した。

旅行予約サイトのプライスライン(PCLN)や旅行口コミサイトのトリップアドバイザー(TRIP)は、決算内容が嫌気され大幅下落。米国債利回りの下落を受けて、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融関連企業が軟調推移。一方で、製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は決算内容が好感され、大幅上昇。検索大手のアルファベット(GOOGL)とクラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)はクラウド分野での業務提携を発表し、ともに買われた。

写真共有アプリを手掛けるスナップ(SNAP)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表、一株損失は予想よりも縮小したものの、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米国株下げ渋りでリスク回避のドル売り一服

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円30銭から113円82銭まで下落し、114円00銭で引けた。米国の9月JOLT求人件数が予想外に増加したことを好感してリスク選好的なドル買いが観測されたが、米国株が一時意下落したため、リスク選好のドル買い・円売りはやや後退した。

ユーロ・ドルは、1.1558ドルから1.1593ドルまで上昇し、1.1588ドルで引けた。ユーロ・円は、132円30銭から131円84銭へ下落した。ユーロ売り・米ドル買いが優勢となったことが意識されたようだ。ポンド・ドルは、1.3109ドルから1.3172ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9980フランから1.0009フランまで上昇した。リスク回避的なドル売り・スイスフラン買いは一服した。


■NY原油:反落、シェール増産に対する警戒感広がる

7日のNY原油先物12月限は反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比-0.15ドルの57.20ドルで取引を終えた。原油価格の上昇を受けて米国内でのシェール増産への警戒が広がったことが要因。この日もサウジアラビアの汚職撲滅キャンペーンの一環で閣僚の一斉拘束が材料視されたが、ユーロ安・米ドル高が進んだことも嫌気されていたようだ。ただし、主要産油国による減産体制の期限延長への期待は持続しており、押し目買いの興味は失われていないようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  27.18ドル -0.57ドル(-2.05%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.39ドル -0.75ドル(-1.50%)
ゴールドマン・サックス(GS)239.81ドル -3.67ドル(-1.51%)
インテル(INTC)      46.78ドル +0.08ドル(+0.17%)
アップル(AAPL)      174.81ドル +0.56ドル(+0.32%)
アルファベット(GOOG)   1033.33ドル +7.43ドル(+0.72%)
フェイスブック(FB)    180.25ドル +0.08ドル(+0.04%)
キャタピラー(CAT)     138.81ドル +1.12ドル(+0.81%)
アルコア(AA)       46.97ドル -0.32ドル(-0.68%)
ウォルマート(WMT)     88.95ドル +0.25ドル(+0.28%)
スプリント(S)       5.75ドル -0.15ドル(-2.38%)《FA》

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