乃木坂46伊藤万理華が卒業

2017年10月3日 11:25

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 乃木坂46の伊藤万理華が10月2日、ブログで年内の卒業を発表した。

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 映画『あさひなぐ』では、西野七瀬演じる薙刀部の部長役を演じ、高い評価を受け、さらに映画『アイズ』では主演を務め、CMにも単独起用されるなど、特に演技面では早くから高い評価を受けていたメンバーだ。さらに独特のファッションセンス、またクリエイターとしての能力も高く評価されており、アイドル雑誌ではない専門誌でも連載を持つなど、独自の道を切り拓いていたメンバーでもある。

 また、アンダー在籍時には、アンダー屈指の名曲『生まれたままで』でセンター、『あの日僕は咄嗟に嘘をついた』でも井上小百合を支えるポジションで、今のアンダー人気を引き上げた功労者でもある。

 童顔で可愛らしい印象もありつつ、知的で演技力の幅もあり、卒業はファンにとっては残念であるものの、今後のさらなる活動を楽しみにしたいメンバーを、暖かく送り出したいと思う。

 ここのところ、永島聖羅、深川麻衣、橋本奈々未、中元日芽香と、福神(1列目メンバー)、センター経験者などの人気者の卒業が続いているが、実は、それ以上に95年組と言われる世代の卒業が目立っている。

 乃木坂の95年組といえば、生駒里奈を筆頭に、伊藤万理華、川村真洋、伊藤寧々、畠中清羅、市來玲奈と、1期生では最多の6人をそろえていたが、今回の伊藤万理華の卒業で残るは2人になってしまった。

 初期センター固定だった生駒以外は、全員がアンダー経験者であり、乃木坂内では干され気味の世代といえるのだが、全員が全員、かなり個性的なメンバーがそろっており、卒業生も芸能界に残ってしっかり活躍している。

 社交ダンスで世界大会にも出場経験を持つ市來玲奈は、日本テレビのアナウンサーに内定しており、バク転など抜群の身体能力を持つ伊藤寧々はタレント・女優として、テレビドラマや舞台で活躍。心優しいヤンキーキャラだった畠中清羅も、女優として映画、舞台で活躍するのと並行して、歌手としてもデビューをしている。

 この世代が卒業後も結果を残しているというのは、実は非常に大事なことで、グループが存続していく上で、欠かせない成功要因でもある。

 AKBで言うと、神セブンと言われたメンバーではないものの、しっかりとその実力をつけていた秋元才加や宮澤佐江、増田有華や梅田彩佳といったメンバーが成功していることが、現役メンバーの支えになっているわけで、グループの本当の実力を示し、後輩たちの手本になるのは中堅の実力者だったりするのである。

 おそらく、これからも乃木坂から卒業するメンバーは出てくるだろうが、本当のファンならば、卒業後にどれだけ彼女たちを応援できるかという部分を試されることになる。むしろ人気が過熱しすぎて握手会やライブに当たらないファンにとっては、パフォーマンスを楽しむチャンスが増えるかもしれない。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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