12日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と続伸、保険セクターに買い

2017年9月12日 16:58

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記事提供元:フィスコ

*16:58JST 12日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と続伸、保険セクターに買い
12日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.07ポイント(0.09%)高の3379.49ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、3.28ポイント(0.09%)高の3538.94ポイントで取引を終えている。

直近でさえない値動きだった金融株に買い戻しが入る。なかでも保険株の上げが目立ち、中国太平洋保険(601601/SH)が2.9%高、中国平安保険(601318/SH)が1.5%高で引けた。自動車株や食品株なども買われた。IT関連株も物色される。「モノのインターネット(IoT)」産業が中国で急成長期を迎えている——と伝えられたことが支援材料だ。「世界IoT博覧会」が10日に江蘇省無錫市で開催され、工業信息化部の羅文・部長が「IoT市場規模は2009年の1700億人民元から16年に9300億人民元(約16兆円)へと約5倍に膨張した」との内容を語っている。システム開発の用友軟件(600588/SH)が4.7%高と急反発し、約1年ぶりの高値で引けた。

半面、元高を材料に直近で買われていた空運株はさえない。中国国際航空(601111/SH)が1.5%安と下げた。非鉄株の一角も反落している。不動産株やインフラ関連株も利益確定で売られた。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.81ポイント(0.50%)安の357.91ポイント、深センB株指数が1.33ポイント(0.11%)高の1170.92ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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