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後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は下落、テーマ株の一角に短期筋の資金が流入
*12:36JST 後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は下落、テーマ株の一角に短期筋の資金が流入
8日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は下落、テーマ株の一角に短期筋の資金が流入
・ドル・円は108円20銭、弱含み、ドル売り傾向が鮮明に
・値上がり寄与トップは電通、同2位は中外薬
■日経平均は下落、テーマ株の一角に短期筋の資金が流入
日経平均は下落。73.78円安の19322.74円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えている。先物オプションSQに絡んだ売買が売り越しとなるなか、日経平均は19300円を下回って始まった。また、北朝鮮が9日の建国記念日や10月10日の朝鮮労働党創建記念日に合わせ「大陸間弾道ミサイル(ICBM)を通常角度で発射する可能性がある」と伝えられるなか、引き続き積極的な売買は手控えられている。
一方で、米上院で債務上限引き上げ法案が可決するなど、米政権運営に対する不透明感は和らいでいる。また、、足元の需給整理が一巡した感はあり、下を売り込む流れにはならず、SQ値概算(19278.13円)を上回って推移していることも売り込みづらくさせている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っている状況。セクターではその他製品、サービス、医薬品、陸運がしっかり。半面、食料品、鉄鋼、不動産、証券、銀行が冴えない。
日経平均は直近ボトム水準でのこう着をみせているが、小幅ながらも陽線を形成しており、下は売り込みづらいところ。TOPIXの調整から、後場は日銀のETF買い入れが意識されやすいだろうが、リバウンドが強まる状況にはなりづらいところである。指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>が重しとなっており、横目で睨みながらの展開になろう。
その他、個人主体の資金は次世代電池や仮想通貨、放射能遮断といったテーマ株の一角に短期筋の資金が流入している。マザーズやJASDAQもプラス圏で推移しており、中小型株の一角に資金が向かう流れである。ただし、大引けにかけてはオーバーウィークを避ける流れになりやすく、中小型株はダレやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は108円20銭、弱含み、ドル売り傾向が鮮明に
8日午前の東京外為市場で、ドル・円は弱含み。前日の欧州中銀(ECB)理事会を受け、ユーロ・ドルが上昇基調に振れ、ドル売りが強まった。
ECB理事会を受け、資産買入れプログラム縮小は10月にも言及される見通しとなり、金融緩和の解除に期待したユーロ買いが強まっている。その影響で、前日NY市場でドルは108円付近まで売り込まれた。
本日の東京市場では国内勢の買戻しもみられるが、ユーロ・ドルの上昇で、引き続きドル売りが強まった。ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、リスク回避的なドル売り・円買いの流れが目先も続きそうだ。
12時35分時点のドル・円は108円20銭、ユーロ・円は130円56銭、ポンド・円は142円05銭、豪ドル・円は87円15銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・技研興業<9764>やエンビプロHD<5698>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは電通<4324>、同2位は中外薬<4519>
■経済指標・要人発言
・ジョージ米アトランタ連銀総裁
「米国は完全雇用の状態にあり、インフレ率は比較的穏やか」
・ダドリーNY連銀総裁講演(経済見通しと金融政策)
「インフレ率は長期的な目標を下回っているが、引き続き金融緩和の緩やかな解除が適
切」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
・14:45 スイス・8月失業率(予想:3.2%、7月:3.2%)
・15:00 独・7月貿易収支(予想:+210億ユーロ、6月:+223億ユーロ)
・15:00 独・7月経常収支(予想:+208億ユーロ、6月:+236億ユーロ)《DM》
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