概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、大型銀行株の下げが重し

2017年9月1日 11:27

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記事提供元:フィスコ


*11:27JST 概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、大型銀行株の下げが重し
【ブラジル】ボベスパ指数 70835.05 -0.07%
31日のブラジル株式市場は小幅続落。主要指標のボベスパ指数は前日比51.21ポイント安(-0.07%)の70835.05で取引を終えた。71233.98まで上昇した後、一時70516.47まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで前日の終値近辺でもみ合った。国内の政治不安が再び高まっていることなどが指数の足かせに。テメル大統領の一部側近が起訴さていると報じられている。一方、海外市場の上昇が指数をサポート。また、原油価格の上昇も資源セクターの支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2022.22 +0.66%
31日のロシア株式市場は9日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比13.34ポイント高(+0.66%)の2022.22で取引を終了した。2030.86から2001.66まで下落した。

売りが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。海外市場の上昇が好感され、ロシア株に買いが継続した。また、原油価格の上昇もウエートの高い資源セクターの支援材料。一方、指数の上値は重い。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売り圧力がやや強い。

【インド】SENSEX指数 31730.49 +0.27%
31日のインドSENSEX指数は続伸。前日比84.03ポイント高(+0.27%)の31730.49、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同33.50ポイント高(+0.34%)の9917.90で取引を終えた。

前半はマイナス圏で推移したが、終盤にプラス圏を回復した。北朝鮮を巡る緊張情勢がやや緩和されていることが好感された。また、物品・サービス税(GST)の徴収額が目標を上回っているとの報告も引き続き支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 3360.81 -0.08%
31日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.82ポイント安(-0.08%)の3360.81ポイントと続落した。

大型銀行株の下げが重し。中国農業銀行(601288/SH)が2.1%安、中国工商銀行(601398/SH)が1.2%安で引けた。30日引け後、業界大手の両行などが中間決算を発表。業績の改善が明らかになったものの、市場では好材料が出尽くしたとの見方が優勢となっている。農業銀や工商銀などは今月中旬から上げ足を速め、今週前半は年初来の高値圏で推移していた。30日に急伸した空運株、発電や水道の公益株、不動産株、建材株などもさえない。《NH》

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