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バストアップサプリ 国民生活センターが健康被害の急増を発表
国民生活センターは、バストアップサプリを飲むことによって、生理不順や発疹などの健康被害が急増していることを発表した。その原因は減量に含まれるタイ原産の植物「プエラリア・ミリフィカ」にあるようだ。同センターでは、安易なバストアップサプリの使用をしないよう呼びかけている。[写真拡大]
国民生活センターは、バストアップサプリを飲むことによって、生理不順や発疹などの健康被害が急増していることを発表した。
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対象のバストアップサプリは、美容効果があるとされる植物「プエラリア・ミリフィカ」を原料としており、このサプリメントを飲んだことで生理不順や不正出血などの健康被害が出たという相談が約5年間で209件寄せられているという。特に10代から20代の若い層の女性からの相談が多かった。
バストアップサプリによる健康被害が生じたのは、ホルモンバランスが崩れたためだと考えられている。原料のプエラリア・ミリフィカはタイ原産の植物で、根には女性ホルモンの一つである「エストロゲン」と同じ働きをする成分を含んでいる。タイでは主に更年期の女性のための民間薬として使われているが、日本ではバストアップ効果があると宣伝され若者にも人気となった。
ところが、体内の女性ホルモンの量のバランスが崩れるという副作用によって、不正出血があり「子宮内膜が厚くなっている」と診断される事例や、生理が遅れる、発疹が出るという相談があとを絶たない。
こうした副作用が出る原因として、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所はバストアップサプリの原料となっているプエラリア・ミリフィカの成分が、産地や収穫時期によって大きく異なっていることが考えられるという見解を示している。今のところ使用の規制はされてはいないが、効果の真偽や安全な摂取量も実はよくわかっていないという。
国民センターでは市販されている12商品の成分量を調査したところ、3商品で体に影響を及ぼすとされる目安量を超えた成分が配合されていて、サプリに含まれる成分量すら把握していなかった供給元もあるほど。健康被害相談の急増や、その成分と効果が不透明なことから、安易なバストアップサプリの使用を控えるよう、若者層に呼びかけている。
効果や安全な摂取量がはっきりしていないとは驚きだ。商品によっては期待される効果が得られないどころが、健康を害する危険性さえある。十分に注意しよう。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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