訪日外国人は増えてほしい?勧めたい地元スポットは DeNAトラベルが調査

2017年8月17日 12:02

印刷

 夏休みも折り返しに突入したが、これから海外へバカンスに行く人もいることだろう。国内では訪日観光ブームが続き、記録も更新している。今年7月に日本を訪問した外国人観光客の数が約268万人となり、7月としては、過去最高を更新した。訪日外国人が増え続ける時代背景もあり、オンライン総合旅行サービス「DeNAトラベル」を運営するDeNAトラベルは、10代~70代の男女840名に、外国人へ勧めたい地元スポットなどを調査している。

【こちらも】訪日外国人の消費、17年4-6月期は四半期で過去最高に

 最初の質問は、外国人観光客が日本に訪れることに対してどう思うか?「賛成」(87.6%)、「どちらともいえない」(11.4%)、「反対」はわずか1.0%。約9割は海外から訪れる外国人観光客を歓迎していることが分かった。

 外国人観光客に日本で過ごしてもらいたい季節を問うと、第1位「春」(47.1%)、第2位「秋」(41.1%)、第3位「冬」(7.1%)、第4位「夏」(4.6%)となった。春に訪れて欲しい人は桜、秋では紅葉を理由に挙げる人が多く見られた。

 あなたの出身地で、外国人観光客に体験・体感してもらいたいことは何か?という質問も投げかけた。年代別に調査を行ったところ、70代以外の1位は「食事」(63.8%)という結果となった。世界一の美食大国・日本の食事を堪能してもらい人は実に多かった。

 30~50代の上位5位は「景色(自然)」「神社・仏閣」「四季」「温泉」で同一の項目がランクイン。10から20代の層では3位に「各地のお祭り(33.3%)」、5位に「治安の良さ(30.6%)」が入っており、若年層の体験してもらいたいポイントが他の年代に違いが見られた。

 47都道府県それぞれの出身地別にオススメスポットまたはイベントを答えてもらったところ、各都道府県出身の特徴が出る結果に。一部紹介すると、北海道「札幌」、京都「金閣寺」、兵庫「姫路城」、島根「出雲大社」、鹿児島「桜島」、沖縄「海」となった。他県の人が見てもイメージしやすい歴史的建造物・自然をおすすめする人が数多くいた。

 最後の質問は、あなたの出身地に、外国人観光客が増えて欲しいと思うか?すべての年代で「増えて欲しい」と答える人が多数を占める結果に。ただ、年代別に見ると外国人観光客の増加に対する回答にはバラつきが出る結果となった。。最も多く「増えて欲しい」と答えているのは10代~20代(86.1%)。次いで70代以上(81.8%)。対して30代・40代・50代の「増えて欲しい」という数値は60%台となった。

 訪日観光客は、韓国、香港、台湾、中国などアジアから数多く来日しているという。航空路線の新規就航や増便、訪日クルーズの就航が追い風になっているようだ。観光立国を目指す日本政府だが、肝心の国民側が同じ方向を向いていないようにも思え、政府が一歩先を歩いているようにみえる。今後は、民泊の整備や国民の受け入れ態勢、外国人へのマナーなどをより一層促進・啓蒙していく必要があるのではないだろうか。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事