大相撲9月場所チケットが50分で完売 これから買うにはどうすればいい?

2017年8月7日 21:45

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■チケット争奪戦

 今や相撲チケットを取るというのはトップアイドルグループのコンサート並みに困難を極めている。5日に発売となった両国国技館で行われる9月場所のチケットはわずか50分で完売という状況になった。驚くのはこれが週末だけに限らないというところだ。平日にも取り組みが行われるかかわらず一瞬で完売状態となるため、そういった意味では週末に集中する音楽関係のコンサートチケットより入手困難と言えるかもしれない。

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 実際私も120回ほど電話をしたがつながらなかった。では、両国国技館で9月場所の観戦をするのは不可能なのかというとそうではない。これに関しては知人などにチケットを譲ってもらうという方法をのぞけば、大きく分けて2つの手がある。

■当日券が存在する

 大相撲は必ず当日券という物が存在する。両国国技館の場合、2階席の最後列が当日券となる。これに関しては早い者勝ちで両国国技館でのチケット購買を余儀なくされる。しかも1人1枚買うとまた最後尾に並ばなければいけないためペアチケットが欲しい場合は2人で並びに行かなければいけない。さらには、相撲人気が高まっているためこの当日券に関しても争奪戦が激化している。なるべく早く行って整理券を受ける必要がある。

 当日券は、価格は1番安く、それでいて遠いから全く見えないということはない。一度相撲を見てみたい、だけど高額料金を払うのは勇気がいるという人にはお勧めしたいチケットである。十両以下の取り組みはまだまだ席ががらがらのため、前の方で見ることができるし、出待ちをしてお気に入りの力士に握手してもらうこともできる。

■もう一つのチケット入手方法

 もう一つチケット入手する方法がある。それは金券ショップなどでチケットを購入する方法である。もちろん正規の金額より高く売られており、さらに手が出しづらい状況になっている。逆に言うと、金券ショップでチケットを売ることによって利ざやを稼ぐ人たちがいるためチケットの購入が難しくなったというのも否めない。

 こういうことを防がないと「初めて相撲を見よう」という人に対して裾野が広がらないため、相撲界にとって打撃になっていくことは間違いないだろう。5月場所は稀勢の里の3連覇を見たいと願った相撲ファンが、7月場所は高安が新大関となり注目を集めていた。そういうことがあったためチケット完売は早いのはうなずけたが、はっきり言って今回の完売の早さは異常である。

 相撲界にとってはうれしい悲鳴かもしれないが、正規の料金よりお金を高く積んだ人しか見ることができないということだけは避けてほしい。

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