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中国の食品市場に「QRコードを張り替える」新時代の泥棒が出現

2017年7月27日 11:50

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 中国のニュースメディアによると、中国・広西チワン族自治区柳州市の遼源食品市場に、新たな手口の「泥棒」が現れた。その泥棒は、商品を奪うのではなく、また現金を奪うのでもなく、会計に使われる「QRコード」を、違法なものとすりかえた。結果、商品を購入した多くの顧客からの支払いが、市場の商人たちの口座ではなく、犯人の用意した口座に振り込まれることになったという。現地の警察が調べを進めている。

【こちらも】QRコードでビットコイン決済。『モバイル決済 for Airレジ』取扱開始。メガネスーパーが導入。

 今日、中国はキャッシュレス先進国であるといわれる。英国の「フィナンシャルタイムズ」の調査によると、2016年の中国の総モバイル決済額は約38兆元(620兆円)であったという。

 同じ調査によると日本の電子マネーの取引規模は約5兆円であるから中国は日本の120倍。アメリカと比べてさえ、中国が50倍である。

 シェアでいえばAlipayが54%、WeChatPaymentが37%と他を圧倒している。また、日本ではやや下火になりつつある、QRコードによるモバイル決済が中国ではかなり普及しているという。

 広西チワン族自治区は、中国で最大の少数民族であるチワン族が主に暮らす、人口約5,000万人の行政区区画である。柳州市はその中に位置し、市区人口約160万人を数える。

 事件について解説しよう。被害に遭った食品市場は、それ自体は古典的な市場である。商品がその場に並び、客はそれを買う。ただ、決済だけがキャッシュレス化されており、商品にはそれぞれ、決済用のQRコードが添えられている。

 犯人たちは、深夜に市場に侵入し、このQRコードだけを違法なものとすりかえていったものと見られている。

 この手口が厄介だったのは、商品がなくなっているわけでも、現金が盗まれたわけでもないため、事態に気付くまでにかなりのタイムラグが生じてしまった、という点である。人々はその日も当たり前のように市場を営み、買い物をしていたわけだが、その間に、電子的通貨がみるみるうちに犯人の手中へと収まってしまったのだ。市場の中の、少なくとも10以上の店が被害に遭ったという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

関連キーワード中国電子マネー

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