英国の最新型空母 HMS Queen ElizabethでもWindows XPが発見される

2017年6月29日 19:51

印刷

記事提供元:スラド

headless曰く、 先日進水式が行われた英国の最新型空母HMS Queen Elizabethの航空管制室で、Windows XPが使われていることを取材陣が発見したそうだ(GuardianRegisterThe TimesSoftpedia)。

 これについてQueen Elizabethの航空部門を率いる英海軍のMark Deller氏は、同艦で使われている機器は非常に厳格な調達要件のもとに選定されており、(WannaCryptで大きな被害を受けた)英国民保健サービス(NHS)のPCとは違って安全性が高いと説明したという。また、船は今日買ったのではなく20年前に買ったため、当時良いと考えられていたスペックの品が搭載されているが、いつでもアップグレードは可能だとも述べている。ただし、既にアップグレードが行われているとしても、それは公表できないとのこと。

 Queen Elizabethでは2年前にもWindows XPマシンが発見されている。当時、海軍の広報担当者はRegisterに対し、運用開始後にWindows XPが使われることはないと説明していた。今回Windows XPが発見されたことについて海軍では、当時の説明と違うわけではなく、運用開始とは実戦に配備される2020年ということだ、との見解を示したそうだ。

 スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | 軍事 | 英国 | セキュリティ | Windows

 関連ストーリー:
Microsoft、Windows XPなど旧OS用の新たなセキュリティ更新プログラムをさらに公開 2017年06月16日
Windowsのセキュリティ更新プログラム、重要な公共サービスなどで多数使われている限り提供し続ける必要がある? 2017年05月21日
ランサムウェア「WannaCrypt」、大流行中 2017年05月15日
Microsoft、Windows XPのセキュリティ更新プログラムを公開 2017年05月14日
4月11日、Windows Vistaがサポート終了を迎える 2017年04月13日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事