熱戦続くサッカーU-20ワールドカップ、いよいよベスト8が激突

2017年6月4日 07:24

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 韓国で開催されているサッカーU-20ワールドカップは4、5日に準々決勝の4試合が行われる。

 ウルグアイ、イタリア、イングランドといった強豪国が順当に勝ち上がる中、過去最多6回の優勝実績もあるアルゼンチンがグループリーグで姿を消し、決勝トーナメント1回戦で優勝候補のフランスが敗れ、日本、韓国といったアジア勢がすべて敗退するなどの波乱含みの展開を見せている今大会。ベスト8の戦いも激戦が予想される。


■ベネズエラ対アメリカ  ウルグアイ対ポルトガル

 1回戦で延長戦の末に日本に勝利したベネズエラが、グループFを首位で通過し1回戦ではニュージーランドを降したアメリカと対戦する。グループリーグから未だ無失点を続けているベネズエラに対し、ここまで総得点11を挙げておりニュージーランド戦では大量6点を奪うなど圧倒的な攻撃力を誇るアメリカ。ベネズエラのFWコルドバ、アメリカのサージェントはともにここまで最多の4得点を記録し、いずれも得点王の可能性も膨らんできている。

 サッカー伝統国同士の対戦となる、ポルトガル対ウルグアイ。両国とも各年代の大会での実績もあり、ポルトガルはワールドユースでは過去2度の優勝経験を持つ。サッカー伝統国同士のこの試合、特にウルグアイは今大会の優勝候補筆頭に挙げられている。ベスト8最注目のゲームといっていいだろう。

■イタリア対ザンビア メキシコ対イングランド

 ここまで4失点と伝統の守備力に陰りが見えるイタリア代表。それでも1回戦では今大会優勝候補とみられていたフランス代表を2対1でしぶとく退け、ベスト8に進出。アフリカ勢で唯一勝ち残ったザンビアはグループリーグでポルトガル、ベスト16ではドイツに勝利するなど、アフリカ王者らしい力を発揮している。カラーの違いがはっきりしている両チーム、好ゲームが期待される。

 準々決勝の最後の対戦となるメキシコ対イングランド。1回戦では退場者を出し10人となったセネガルを攻めあぐね辛くも1対0で勝ちを収めたメキシコに対し、グループAを無敗での1位通過、ここまで5人が得点を挙げている安定した強さのイングランドがやや有利か。

 日本代表は惜しくもベスト16で敗退したものの、レベルも高く見どころも多い今大会。まだまだ熱い戦いは続く。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る

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