バクテリアで津波を軽減する技術、海洋機構が研究

2017年5月9日 19:03

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 バクテリアを利用して津波の規模を小さくできないかという研究が海洋研究開発機構高知コア研究所(高知県南国市)で行われているそうだ(毎日新聞Yahoo!ニュース)。

 プレートの境界が大きく動くと津波が大きくなるので、プレートの境界面に仕掛けをしたら動きを抑制できるのではないかという発想がベースとなっており、炭酸イオンを分泌するバクテリアをプレートの境界面に注入し、海水中のカルシウムとの反応によって炭酸カルシウムを境界で作るというもの。これによってセメントと同じ効果が得られるという。

 摩擦試験器での実験では、このバクテリアにより摩擦力が約10%増加したそうだ。こうした技術で境界が一気に動くのを抑制できる感触はあるとの判断らしい。

 アスペリティ(固着域)の急激な動きとスロースリップなら後者の方がいい気はするけど、地震や津波のメカニズムに人為的介入というアイデアにびびる。

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