ラフォーレ原宿でメディアアート展、IAMASと共に

2017年3月13日 18:38

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記事提供元:ファッションプレス

 ラフォーレ原宿が、岐阜県のユニークな教育・研究機関IAMAS(イアマス)と共に、メディアアートの展覧会を開催する。期間は、2017年3月10日(金)から3月16日(木)まで。

■IAMASとは

 IAMASは、先端的技術と芸術的創造の融合を建学の理念とし、先進的なアイディアによって未来の社会と文化のかたちを提案し実践することを目指す世界的にも知られた教育・研究機関。

 その卒業生はクワクボリョウタ、真鍋大度、長谷川愛、三原聡一郎、菅野創、山城大督などのメディア・アーティスト、セミトランスペアレントデザイン、GOCCO.などのデザインファクトリーやエンジニア・研究者など、まさに社会とアート、デザインの未来を背負って立つ才能を産み出し、今後もその役割が期待されている。

■先端的技術と芸術的創造の融合展示

 展覧会は、1996年に創設され今年度で創立20周年を迎えたIAMASの卒業生、また現在のIAMASを担う教授陣に焦点をあてる。作品展示やトークイベントなどによって、メディアアートの最も新しく、楽しく、驚きに溢れた世界を体感できるようになっている。

■「風景と映像」クワクボリョウタ

 クワクボリョウタの「風景と映像(view or vision)」(2016)は、近年展示されてきた「10番目の感傷(点・線・面)」(2010)のリミックス版とも言える作品で、模型列車が“風景"を照らし出すという基本設計は共通している。本作で、2台の列車を光源として映し出される像は、別々に動きながら時に重なり、ダイナミックな映像として立ち現れる。「見る」こと自体を問う作品である。

■「Asemic Languages」菅野創

 菅野創の《Asemic Languages》(2016)は、人工知能によって、複数の人が書き記した文字の形状とパターンだけを学習し、意味をなさないが文字のように見える線を書き連ねていく作品である。文字とは本来、伝達や記録を目的とするが、その意味を読み取ることなく学習され生成される線には、それぞれの書き手の手癖の痕跡だけが浮かび上がる。

 そのほか、アーティスト・トークや、ライブパフォーマンスなども開かれるので、日時を確認して、ぜひラフォーレ原宿に足を運んでみて。

【概要】Calculated Imagination IAMASが発信するメディアアート展会期:2017年3月10日(金)~3月16日(木)時間:11:00~21:00入場料:無料会場:ラフォーレミュージアム原宿住所:東京都渋谷区神宮前1丁目11番6号ラフォーレ原宿6F展示アーティスト:・クワクボリョウタ「風景と映像(view or vision)」2016年・三原聡一郎「 鈴」 2013年・菅野創「Asemic Languages (形骸化する言語)」2015年 菅野創+やんツー・山城大督「HUMAN EMOTIONS/ヒューマン・エモーションズ」2015年・村山誠「Lathyrus odoratus L.-top view – b」2012年・「Sunflower -ⅰ- bc」2008年・「Botech Composition 1-MV」2014年・石塚千晃「Portrait of Daucus carota」2015年■アーティスト・トーク・2017年3月11日(土)14:00~16:00出演:クワクボリョウタ、三原聡一郎、石塚千晃モデレーター:伊村靖子・2017年3月12日(日)14:00-16:00出演:菅野創、山城大督、村山誠モデレーター:安藤泰彦■ライブパフォーマンス「IAMASONIC BEYOND」開催日時:2017年3月11日(土)18:00~21:00内容:アルゴリズミックコンポジション(アルゴリズムを用いた作曲手法)による音楽作品や、電子音響やメディア技術を表現のベースにした音楽の披露。■スキャニングセッション「3Dスキャニング技術を用いたインタラクティブアートの時空間アーカイブ」開催日時:会期中随時内容:「3Dスキャニング技術を用いたインタラクティブアートの時空間アーカイブ」の一貫として、本展覧会の時空間アーカイブとすることを目的としている。期間中、3Dスキャニングによる各展示作品や来場者の動きを時間的な繋がりをもったアーカイブの作成を行い、鑑賞者の動きや作品の振る舞いを記録する。【問い合わせ先】TEL:03-3475-0411(ラフォーレ原宿代表番号)

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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