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工場などの排気CO2からエネルギーを生み出せる新フローセル技術
記事提供元:スラド
二酸化炭素と水、空気から電力を生み出す技術が開発されたそうだ(PHYS.ORG、Engadget Japanese)。
この技術は「pH-gradient flow cell」(pH勾配フローセル)と呼ばれている。水に高濃度の二酸化炭素を溶かすと水素イオンと炭酸水素イオンが発生してpHが上昇し、逆にpHの高い溶液に空気を注入すると水素イオンと炭酸水素イオンから二酸化炭素が発生する反応が起こる。この2つの反応によって低いpHの溶液と高いpHの溶液を作り出し、それぞれを二酸化マンガン製の電極やイオン交換膜を介して接続することで電力を生み出すというもののようだ。
排出CO2がなくなるわけでなく、放出するだけのCO2からさらにエネルギーを取り出せるというものらしい。基本的には、バナジウム溶液を使う一般的なフローセル(レドックス・フロー電池)と同じ仕組みだが、工場などで大量に排出されるCO2を溶液化して使うことができるのが特徴。
フローセルはネルギー密度が低いとされているが、pH勾配フローセルでは同種の電池にくらべておよそ200倍も効率的だと研究者らは主張しているという。
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