ローソンとパナソニック、完全自動セルフレジ機「レジロボ」を実店舗に

2016年12月12日 22:12

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完全自動セルフレジ機「レジロボ」(写真:ローソン発表資料より)

完全自動セルフレジ機「レジロボ」(写真:ローソン発表資料より)[写真拡大]

  • RFID(電子タグ)対応「レジロボ」イメージ(写真:ローソン発表資料より)

 ローソンとパナソニックは12日、次世代型コンビニエンスストアの実験店舗「ローソンパナソニック前店」(大阪府守口市)で業界初の完全自動セルフレジ機「レジロボ」の実証実験を開始したと発表した。

 「ローソンパナソニック前店」は、2014年2月6日にオープンした 実験店舗で、店舗面積は約80坪。「環境配慮」、「ICTを活用した利便性の提供」、「健康の提案」の3つのテーマに基づき、電力使用量50%削減に向けた省エネメニューの採用や、デジタルサイネージの導入、利用者に癒しを提供するリラクゼーションコーナーの設置などを行ってきた。

 今回導入された「レジロボ」は、買い物客が自身でバーコードをスキャンした商品を専用の「スマートバスケット」に入れ、バスケットごと専用レジに設置するだけで自動的に精算と袋詰めまでを行うものだ。店員がレジで商品のスキャンや袋詰めをする必要がないため、店舗オペレーションの省力化につながる。

 今後、2017年2月には、バーコードの代わりに、通信情報のやり取りができて商品スキャンの必要のない電子タグのRFIDを取り付ける実証実験を行うことも予定しており、精算時のスキャン登録もなくすことで、さらにスピーディな精算を提供すると共に、生産性の向上を目指す。

 セルフレジ機「レジロボ」の開発は、パナソニックが製造業で培った工場での生産性向上のノウハウやメカトロニクス技術、センシング技術を活用して行っている。両社の協業としては、2013年から「BLUE PROJECT」を立ち上げており、パナソニックの技術を活用した温暖化ガスの排出抑制や省エネルギーに効果があるノンフロン(CO2冷媒)冷蔵・冷凍システムをローソン店舗に導入するなど、複数の分野で取り組みが行われている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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