新型ホンダNSX、ついに日本でも販売開始。価格は2370万円

2016年8月26日 11:33

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記事提供元:エコノミックニュース

ホンダは、すでに米国などで発売しているスーパースポーツモデル「NSX」を8月25日から日本国内でも購入の申し込み受付を開始した。

ホンダは、すでに米国などで発売しているスーパースポーツモデル「NSX」を8月25日から日本国内でも購入の申し込み受付を開始した。[写真拡大]

 ホンダは、すでに米国などで発売しているスーパースポーツモデル「NSX」を8月25日から日本国内でも購入の申し込み受付を開始した。実際の発売は、2017年2月27日からとなる。

 新型NSXは、初代モデルが提案した、卓越した運動性能を持ちながら誰もが快適に操ることができる「人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトを継承。さらに、時代に合わせて進化した独自の先進的な電動化技術との融合により、再び新時代のスーパースポーツ体験(New Sports eXperience)を提供することを目指して開発したモデルだ。

 新型NSXに搭載した3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」は、ミッドシップにレイアウトした3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンに、クランクシャフトと直結したダイレクトドライブモーターと9速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を介して後輪を駆動。前輪には左右独立した2つのモーターで駆動するツインモーターユニット(TMU)を組み合わせ、四輪の駆動力を電動で制御するシステムを搭載したハイブリッドカーだ。

 システム総合の最高出力は581ps(427kW)、最大トルクは65.9kg.m(646Nm)である。TMUは、プラスのトルクのみならず、マイナスのトルク(減速力)も自在に制御する高度なトルクベクタリングにより、全速度域での高いライントレース性を実現。リニアで力強い加速や、より優れた回頭性能を実現した。

 また、シーンに合わせて4つのモードから最適な車両特性を選択できる「Integrated Dynamics System」の採用で、日常からサーキットでのスポーツ走行まで、より幅広い場面で楽しめる運動性能を獲得している。

 市街地からサーキットまで、さまざまな走行シーンに合わせて「Quiet」「Sport」「Sport+」「Track」の各モードをダイアル操作で切り替えて、エンジン、モーター、トランスミッションやシャシーのレスポンスを高精度に統合制御。Quietモードでは、低速域において電動走行のみによる静粛走行も可能だ。また、サーキット走行などでTrackモードを選択すれば、極限の動力性能を発揮することができるという。発進時にエンジンと3モーターをフル活用した加速を実現する「ローンチモード」も備えている。こうしたスーパースポーツの燃費を気にする人は少ないと思われるが、JC08モード燃費は、12.4km/リッターである。

 ホンダは理想の運動性能を求め、モーターの駆動力を加速や旋回性能にも活かす独自技術の研究を長きにわたり続けてきた。今回その最新技術である「SPORT HYBRID SH-AWD」を採用することにより、エンジンだけでは達成することが難しい高いレベルのレスポンスとハンドリング性能を新型NSXで獲得した。

 また、新型NSXでは、高剛性の押出成形アルミ材を中心とした複数素材によるスペースフレームを採用した。長年の基礎研究の成果を活かし、自動車初のアブレーション鋳造技術の導入や3次元熱間曲げ焼き入れ超高張力鋼管フロントピラーを採用し、軽量かつ高い剛性と優れたスペース効率とともに、高い衝突安全性をも実現した。

 新型NSXの購入やメンテナンスは、全国「Honda Cars」のなかから選定された、スーパースポーツのメンテナンスに必要な専用設備を備え、ホンダが認定したサービスエンジニアである「NSX スペシャリスト」が在籍する「NSX PERFORMANCE DEALER」でサポートする。

 新型は、米国オハイオ州のメアリズビル四輪車工場の隣接地に位置する専用工場「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」で行なわれ、最先端の生産技術とクラフトマンシップの高度な融合をコンセプトに、熟練した約100名の従業員がボディ製造、塗装、最終組み立てまで、すべての工程を担当する。

 国内発売の新型NSXは完全なモノグレードで、ボディカラーは当面8色。価格は2370.0万円だ。(編集担当:吉田恒)

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