コマツ、米鉱山機械メーカーを3000億円で買収

2016年7月22日 18:44

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 コマツは、米国子会社コマツアメリカが、露天掘りおよび坑内掘り向け鉱山機械の製造・販売・サービスを行うJoy Global Inc.(ジョイ・グローバル社)を、2017年半ばを目途に買収することを発表した。買収額は、総額約28億9,100万ドル(1ドル105円換算で約3,036億円)の予定。

 買収は、コマツの主要事業である鉱山機械事業の体制を大幅に拡充するため。ジョイ・グローバル社は鉱山機械事業で100年以上の歴史を持ち、コマツがこれまで保有していなかった超大型の露天掘り向け鉱山機械や坑内掘り向け鉱山機械の製造・販売・サービスを行っている。

 コマツの鉱山機械事業は、鉱山における2つの採掘手法(露天掘り、坑内掘り)のうち露天掘り向けに留まっており、しかも超大型の露天掘り向け積み込み機械はカバーしていなかった。

 現在、新興国の成長鈍化や資源価格低迷の影響を受け、鉱山機械の需要は大きく落ち込んでいるが、コマツでは「世界の人口増と都市化率の上昇を背景に長期では需要が増加し、採掘手法については経済合理性の点から露天掘りの機械の大型化と、坑内掘りのニーズが更に高まっていく見込み」としている。

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