清水建設、原発廃炉事業参画に向け英社と技術協力協定

2016年7月22日 15:31

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 清水建設は22日、日本国内における原子力発電所の廃止措置事業について、同事業に豊富な経験を持つイギリスのCavendish Nuclear社と技術協力協定を締結したことを発表した。清水建設は、日本国内の原子力発電所の廃止措置事業への参画を目指すという。

 Cavendish Nuclear社は、50年以上にわたり原子力発電所の除染、解体を手掛けている。イギリス国内でガス冷却炉、高速増殖炉、研究炉等、多数の原子力発電所の廃止措置マネジメントを手掛けるなど、廃止措置計画や廃棄物の管理、廃止措置作業用遠隔操作機器の設計や製造に関する豊富な経験をもっている。

 清水建設は、原子力発電所の設計、建設、保守業務に関する長年の経験に加えて、研究炉や日本原子力発電東海発電所(国内初の商業炉)の廃炉に40年間にわたり継続的に携わるなど、原子力発電所建屋のライフサイクル全般に対応できる技術と経験を蓄積している。

 同社では「双方の廃炉関連技術を開示し合い、廃止措置を計画している電力会社を検討段階から廃炉完了まで支援していく」とコメントしている。

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