住友林業、西松屋、UACJなど/本日の注目個別銘柄

2016年6月17日 16:35

印刷

記事提供元:フィスコ


<4043> トクヤマ 262 +17反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「ニュートラル」継続ながら、目標株価を160円から290円にまで引き上げている。目標株価の計算方法をPBRからPERに変更したことが背景。また、当面の注目点として、マレーシアの太陽電池向け多結晶シリコン工場の損益改善、当初計画を上回るペースで減少しているキャッシュコストなどを挙げている。

<9433> KDDI 3004 +98.5大幅反発。特段目立った材料は観測されていないものの、寄付きから買いが優勢の展開になっている。セクター内での相対的な出遅れ感などに関心も向かう格好か。前日にはメリルリンチ日本証券が投資判断「バイ」、目標株価3400円を継続している。成長と株主還元のバランスを重視した新中期計画を評価としており、今後3期間は各期10%を上回る増配が期待としている。

<5741> UACJ 256 +19大幅反発。ジェフリーズ証券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を330円としており、買い材料につながっているようだ。また、本日の報道では、自動車軽量化を巡る素材各社が相次ぎ欧州の市場開拓に乗り出していると伝わっている。自動車のアルミ化進展に対する期待感などにもつながっているようだ。

<1911> 住友林業 1459 +54大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も1400円から1800円に引き上げている。19.3期にかけて海外事業の力強い成長が期待できること、消費増税が延期になったことで18.3期の国内事業での落ち込みを想定する必要がなくなったことを背景としている。希薄化を考慮してもPER水準はセクター平均を下回ると指摘。

<7545> 西松屋 1371 +205急伸で上昇率トップ。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は29.5億円で前年同期比32%増益となり、通期予想は68.3億円から75.3億円に上方修正している。第1四半期の段階からの上方修正にポジティブなインパクトが先行。適正な販売価格の維持、PB商品の販売好調などが業績上振れの背景になっているようだ。

<6093> エスクローAJ 1533 +132後場は上げ幅を広げる展開に。後場寄りに業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は1.2億円から2.3億円に、通期では4億円から5.3億円に上方修正へ。エスクローサービスにおけるシステム利用頻度やBPOサービスにおける融資関連業務の受注が想定以上に増加したもよう。今期は2ケタ増収増益見通しなり、成長期待などがあらためて高まる状況にも。

<6723> ルネサスエレク 618 +33後場は上げ幅を広げる動きに。同社に対する日本電産社長のコメントが伝わっており、思惑材料視する動きになっているようだ。ルネサスは今後買いたい会社の中に入っているとし、将来買いたい人いますかと聞かれたら意思表示などとも。あらためて、再編期待や車載用半導体の需要拡大期待などが高まる形にも。

<7181> かんぽ生命 2161 -24売り優勢。UBS証券では投資判断を「バイ」から「セル」に2段階格下げしている。目標株価も3510円から2000円に引き下げへ。足元の金利低下でRoEVが大幅に低下、P/EVをベースにした理論株価は現在の株価を大幅に下回る水準と指摘している。配当利回りがダウンサイドを下支えするものの、割高感は解消しきれないと考えているようだ。《XH》

関連記事