殺人AIなどナンセンス

2016年5月11日 17:14

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記事提供元:スラド

 人工知能(AI)が人類の脅威になるという話はたびたび話題になっているが、Microsoft Research Cambridgeの研究ディレクターChris Bishop氏がこれについて「馬鹿げている」と否定したという(ZDNet Japan)。

 氏によると、確かにAIの能力は上がっているものの、まだ「人間はしないような愚かな間違いを数多く犯す」とし、また「汎用のAIが開発できるのは遠い未来」とし、特定の分野でのみ人間を超えるAIは登場するものの、人間を統べることができるような汎用のAIが登場するのは遠い未来だとしている。

 一方、AIで使われているニューラルネットワーク技術では、入力データからどのようにして出力データが得られたのかを分析することは難しい。そのため、「ロボットが人間に対し反乱を起こす」脅威よりも「データはどのようなものか、誰がデータをコントロールしているか、どのようにデータが使われているのか」といった点に注意すべきだと警告している。

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