双日、ダイレクトマーケティング支援のトライステージに18%出資

2016年4月19日 19:32

印刷

双日が資本業務提携するトライステージのWebサイト。

双日が資本業務提携するトライステージのWebサイト。[写真拡大]

 双日は19日、テレビ通販などを活用したダイレクトマーケティング支援を手掛けるトライステージと資本業務提携契約し、トライステージの株式18.96%を取得することで合意したと発表した。両社が共同で東南アジアのテレビ通販チャネルを確保し、リテール(小売)事業の強化を図るという。

 双日によると、今回の提携では、両社のノウハウを相互活用し、海外事業の強化や、トライステージが展開するリアル店舗の新規出店の加速・成長を図る。将来的には、実店舗と仮想空間店舗を融合したオムニチャネル化を図ることで、複合的に売り場を提供・運営する「リテールプラットフォーム事業」への発展を目指すという。

 トライステージは、ダイレクトマーケティング(カタログ・ダイレクトメール・雑誌・テレビ・電話などを通じて直接的に消費者情報や購買動向を把握し、販促・広告活動を展開する手法)を行う販売事業者に対して、テレビなどの媒体選定や番組制作、コールセンターの斡旋、顧客管理などを一括で提供している。設立は2006年、資本金は6億4,499万円。

 ニールセン社の推計によると、東南アジア地域では、中間層(1日の可処分所得が16ドル~100ドル)の人口が、2012年の1億9,000万人から2020年には2倍超となる4億人に達することが見込まれており、今後は中間層の増加に伴って各国・各地域の多様な消費ニーズを汲み取った商品や販売チャネルへの需要が高まることが予想される。

関連記事