トクホ「トマト酢飲料」誇大広告で是正勧告

2016年3月3日 11:14

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記事提供元:エコノミックニュース

 消費者庁は1日、ライオンが販売している特定保健用食品(トクホ)に認定されている飲料「トマト酢生活トマト酢飲料」に誇大広告があったとして、健康増進法に基づいて再発防止などを勧告した。誇大広告などに関する規定が設けられた2003年の同法改正後、勧告は初めて。

 消費者庁によると、ライオンは2015年9月15日から11月27日まで、「薬に頼らず」などの表現を使い、薬で治療せずトマト酢飲料を飲むだけで高血圧を改善できるように誤認させる広告を新聞に掲載した。健康増進法第31条に違反するものであると判断した。

 具体的には、「臨床試験で実証済み!これだけ違う、驚きの『血圧低下作用』」、「“薬に頼らずに、食生活で血圧の対策をしたい”そんな方々をサポートしようとライオンが開発した『トマト酢生活』」と記載したこと。消費者庁は「健康の維持増進に役立つ、または適する旨を表示することのみが許可されている特定保健用食品であって、血圧を下げる効果があると表示することについては消費者庁長官から許可を受けていない」と厳しかった。

 ライオンでは「お客様にわかりやすく誤認されない表示になるよう、広告出稿時の管理体制をより一層強化し、再発防止に努めてまいります」とコメントしている。(編集担当:城西泰)

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