富士電機、カナダの鉄道車両用ドア開閉装置メーカーを買収―北米事業を拡大

2016年1月28日 21:33

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富士電機が買収するカナダの鉄道車両用ドア開閉装置メーカー「SEMECエレクトロメカニーク」のWebサイト。

富士電機が買収するカナダの鉄道車両用ドア開閉装置メーカー「SEMECエレクトロメカニーク」のWebサイト。[写真拡大]

 富士電機は28日、米国子会社がカナダの鉄道車両用ドア開閉装置メーカー「SEMECエレクトロメカニーク」(SEMEC Electromecanique Inc.)の株式51%を取得すると発表した。今回の買収を通じて北米で鉄道車両事業の拡大を図るという。

 同社によると、SEMEC社は鉄道車両用ドア開閉装置の専業メーカーで、開発から製造、販売までを一貫して行い、北米で多数の納入実績を持つ。設立は1991年で従業員数(連結)は33名。社名は、Fuji SEMEC Inc.に変更する予定。

 今後は、SEMECの販売チャネル、アフターサービス、エンジニアリング力を活用しながら、北米や日系の鉄道車両メーカーに、ドア開閉装置、プロパルジョン、補助電源装置など現地向け商材を提供していく方針。これによって、北米の鉄道車両事業で、2020年度に現在の4倍となる売上高100億円を目指すという。

 同社は、鉄道車両事業で、ドア開閉装置、プロパルジョン(モータ、インバータ)、補助電源装置など電機品の製造販売を手掛けている。注力地域としている北米市場では、ニューヨーク市交通局、ワシントン首都圏交通局、ソノマ・マリン地区鉄道公社向けなどにドア開閉装置の納入実績を持つ。

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