NEDOとタウ技研、崩落現場で被災者を発見するワーム型ロボットの実証実験

2015年8月28日 15:38

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ワーム型機構を搭載した災害調査ロボットの外観(写真提供:タウ技研)

ワーム型機構を搭載した災害調査ロボットの外観(写真提供:タウ技研)[写真拡大]

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は28日、タウ技研が開発した災害調査ロボットの実証実験を開始すると発表した。ロボットの実用性を検証することで早期の実用化を目指すという。

 実証実験は、さがみロボット産業特区で、9月10日、17日の2日間、消防学校の模擬がれき施設で実施される。今回開発したロボットは、実用レベルでは世界初となるワーム型機構を搭載したもので、人の立ち入りが困難な崩落現場での被災者の発見などの活躍が期待される。

 ロボットは、クローラ型の移動ロボットとワーム型の多関節ロボットを組み合わせた構成となっている。通常はクローラ型の移動ロボットで移動し、ワーム型の多関節ロボットが通常のクローラでは走行が困難な急斜面、段差やがれきの隙間に入り込む。先端に搭載されたセンサーにより、周辺の様子や被災者の呼吸等の情報を収集することができる。

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