人民元切り下げで米9月利上げ見送りか、世界経済に影響も

2015年8月12日 21:27

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記事提供元:フィスコ


*21:27JST 人民元切り下げで米9月利上げ見送りか、世界経済に影響も
『米株式市場』

 11日のNY市場は下落。中国人民銀行が人民元の対ドル相場を予想外に切り下げたことで市場が混乱し、NYダウは前日の上昇分を帳消しとする200ドル超の下落となった。ハイテク銘柄を中心に対中売上比率の高い企業銘柄が軟調となり、ナスダックも直近安値水準に。ダウ平均は212.33ドル安の17402.84、ナスダックは65.01ポイント安の5036.79。

 グローベックスの米株先物はNYダウで100ドル超の下落を織り込んで推移しているほか、欧州市場の全般弱い値動きをみせている。中国人民銀行は12日、この日の人民元レートの基準値を1ドル6.3303元と発表。前日に比べて1.62%の元安ドル高水準であり、連日の大幅切り下げが嫌気されている。

 中国の景気に対する不透明感は想定されていたことではあったが、なりふり構わない今回の大幅切り下げによる影響を見極める必要がある。また、米国では9月にも利上げ再開との見方がコンセンサスになりつつあったが、今回の中国の元切り下げによる影響から、先送りとの見方にもなりやすく、世界経済への影響が重石になりそうだ。

 経済指標では、MBA住宅ローン申請指数(先週)、JOLT求人件数(6月)、財政収支(7月)が予定されている。また、決算発表ではシスコシステムズ、アリババ・グループが予定されている。《TY》

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