欧米為替見通し:ドル・円は上値重い展開か、市場が想定するレンジの上限に接近

2015年7月17日 17:17

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:17JST 欧米為替見通し:ドル・円は上値重い展開か、市場が想定するレンジの上限に接近

きょうの欧米市場で、ドル・円は底堅いながらも上値が重い展開になりそうだ。市場が想定するレンジの上限に接近しており、一段の上昇は難しいとの見方が広がっている。

米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言で年内利上げの方向性が示されたことから、当面は底堅い値動きが予想されている。

一方、市場ではドル・円のレンジについて120円から125円と見込む。レンジ上限に接近していることと、6月に日本銀行の黒田東彦総裁が「口先介入」したレベルを考えると、一段の上昇は考えにくいとの認識だ。

黒田総裁は6月10日の衆院財務金融委員会で、「円の実質実効為替レートが円安になっているのは事実だが、ここからさらに円安に振れることはない」と述べた。この時は、ドル・円が124円半ばで推移していたが、黒田総裁の発言を受け、一気に2円程度下落した経緯がある。

市場関係者は、「米利上げに関し、当局者からさらにタカ派的な発言などが聞かれればドル買いだが、さらに買い進める勇気はない」と話す。

今週は、日本銀行の金融政策決定会合やイエレンFRB議長の議会証言、欧州中央銀行(ECB)理事会など重要イベントをこなしたことで、17日の東京市場では様子見ムードが広がった。

欧米市場でも、きょうから週末にかけては注目イベントが予定されておらず、様子見ムードが広がりやすい。欧米市場でユーロの値動きが大きくなっていることから、市場参加者は警戒を強めている。


【今日の欧米市場の予定】

<海外>
・21:30 米・6月米消費者物価指数(前年比予想:+0.1%、5月:0.0%)
・21:30 米・6月米消費者物価コア指数(前年比予想:+1.8%、5月:+1.7%)
・21:30 米・6月住宅着工件数(予想:110.6万戸、5月:103.6万戸)
・21:30 米・6月住宅建設許可件数(予想:115万戸、5月:125万戸)
・21:30 加・6月消費者物価指数(前年比予想:+1.0%、5月:+0.9%)
・23:00 米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:96.0、6月:96.1)
・23:00 フィッシャー米FRB副議長が米商業会議所イベントで対話《SY》

関連記事