NEC、仮想化IMSソリューションを開発 高音質、低遅延でデータ転送可能に

2015年5月28日 13:15

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 NECは28日、通信事業者向けにIMSを仮想化した「仮想化IMS(vIMS)ソリューション」を開発したと発表した。このソリューションは、3G音声サービス(W-CDMA)およびVoLTEサービスの制御を行う制御系と、音声データの中継を行うIMS-AGWから構成されている。また、NECはLTE音声サービスであるVoLTEサービスの実験に成功した。

 今回開発したvIMSソリューションは、制御信号処理部に加えて、通信事業者から高度なQoS制御が求められる音声データ/映像データ転送処理部(IMS-AGW)を、汎用サーバを使用した仮想化基盤上に構築している。これにより、VoLTEサービスの特徴である高音質、低遅延、また、VoLTE標準サービスであるビデオコールでは、高精細な映像をストレスなく送受信できる。ソリューションは、NECが注力するSDN/NFVソリューションのラインナップ(vEPC、vMVNO、vCPE)拡充の一つとして提供する。

 通信事業者は、NECが今回開発したvIMSソリューションと、既に提供しているvEPCソリューションを組み合わせることにより、音声サービスとデータ通信サービスを同一の仮想化プラットフォーム上に実現できる。このソリューションは、小規模通信事業者にも容易に導入可能。2016年4~6月に出荷を開始する予定。

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