ドコモ、生体認証の国際的な非営利団体に加盟―セキュアなオンライン認証を開始

　ドコモは26日、パスワードが不要なオンライン認証のための技術仕様の標準化を提唱する国際的な非営利団体「FIDO Alliance」にボードメンバーとして加入することを発表した。

　「FIDO Alliance」とは、Microsoft、Google、Nok Nok Labs、Qualcomm、ARM、Samsungなど、現時点で約200社が加盟する、公開鍵暗号と生体認証等の技術を利用した新しい認証方式「FIDO」の標準化を推進している団体である。

　「FIDO」は、汎用性の高いオープンな技術、かつセキュリティも十分に考慮された仕様で、これを活用することにより、パスワードを入力することなく簡単にオンライン認証を行うことができるようになる。

　そのため、同社は、昨年から同社端末とサービスを「FIDO」に対応させる開発を進めていた。具体的な成果として、27日から、dゲーム、dミュージック、dブックなどのサービスで、IDやパスワードの入力に加えて、指紋や虹彩などの生体情報を利用したログインや決済ができるようになる。

　現時点で指紋認証方式に対応している端末は、「Galaxy S6 edge SC-04G8」、「Galaxy S6 SC-05G」、「AQUOS ZETA SH-03G」の3機種。虹彩認証方式に対応している端末は、「ARROWS NX F-04G」の1機種、計4機種である。

　現時点で生体情報でログインできるサービスは22種類、決済できるサービスは8種類である。生体情報によるログインや決済ができるサービスは今後、順次拡大される予定。（記事：阪木朱玲・記事一覧を見る）