富士通と長野県、ICTを活用した効率的な水田経営の実証事業を開始

　富士通は26日、長野県が、水田経営の効率的生産体系の構築を目指した実証事業に、富士通の「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai（アキサイ）」（「食・農クラウド Akisai」）を採用したと発表した。富士通は、この実証事業において、モデル経営体に「食・農クラウド Akisai」を導入し、生産コストや労務を分析することで「営農の見える化」を支援する。実施期間は、5月～2016年3月。

　今回の実証事業は、長野県、富士通、モデル経営体で編成するプロジェクトチームが、モデル経営体の水田農業の経営改善に取り組むもの。モデル経営体の営農活動データ（品種、面積、天候、作業時間など）を富士通のデータセンターに蓄積。蓄積されたデータから、生産コストや、労務を分析し、「営農を見える化」する。

　導入するICTシステムは、「FUJITSU Intelligent Society Solution食・農クラウド Akisai 農業生産管理SaaS 生産マネジメント」で、農作業・収穫・出荷の計画と実績を集計・分析し、農業経営・生産・品質の見える化とPDCAサイクルによるマネジメントにより収益改善を支援するクラウドサービスである。