東レ、エーザイ、小野薬品など/本日の注目個別銘柄

2015年3月5日 16:30

印刷

記事提供元:フィスコ


<3668> コロプラ 2920 +102強い動き。ほぼ想定どおりであったが、FTSEに新規採用となったもようであり、今後の需給妙味なども先行する格好のようだ。また、大和ではレーティング未付与ながらポジティブなレポートをリリース、株価は大きく調整しているが、「白猫プロジェクト」のランキングは上昇しており、第3四半期以降はガイダンスを超過するペースでの業績推移を期待、株価の底打ちは近いと考えているようだ。

<1605> 国際帝石 1463.5 +38.5しっかり。原油市況が約2%の上昇となったことで、見直しの動きにつながっている。原油市況の上昇は、石油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫増加ペース減速が好感されたもよう。また、サウジアラビア石油相が原油価格の安定を望んでいるとコメントしたことなども安心感につながる格好へ。

<3401> 帝人 408 +12買い優勢。大和では投資判断を「3」から「2」に格上げしており、評価材料視される格好のようだ。目標株価は450円と設定している。今年度営業利益は会社計画並みを予想だが、来期は420億円、再来年度は構造改革の成果が本格的に発現することで、500億円規模に達するとみている。市場コンセンサスをそれぞれ30億円程度上回る水準とみうられる。

<4523> エーザイ 6732 +4492007年1月の上場来高値を更新している。米メルクと、抗PD−1抗体とマルチキナーゼ阻害剤および微小管ダイナミクス阻害剤の複数がん種における新たな併用療法の研究提携に合意と発表、製品売上の拡大につながっていくとの期待感が高まる形に。ショートポジションが大きい銘柄とみられており、高値更新による買い戻しの動きなども期待される状況か。

<4528> 小野薬品 14070 +1010上げ目立つ。米FDAではオプシーボを肺がん治療向けとして新たに承認している。審査終了予定日は6月22日であったが、予想以上に早い承認となり、ポジティブなサプライズにもつながっているようだ。治療ニーズの大きさなどが改めて意識される状況に。米国市場では、ライセンス契約先であるプリストルマイヤーズが6%の株価上昇となっており、同社にも期待薬の拡大に伴う今後の業績上伸期待などが高まる格好に。

<7613> シークス 3005 +219上昇率3位。みずほ証券では投資判断「買い」を継続、目標株価を2600円から4150円に引き上げており、買い材料視されているようだ。グローバルEMS拠点の整備、医療関連規格の取得などEMSの技術レベル向上、トレーディング機能の強化などが自動車や産業機械分野での受注増加につながっているほか、デジタル家電関連の減少一巡なども加わり、業績成長は続く可能性は高いと考えているもよう。株価は中期的な業績拡大を評価する段階に入ると。

<3402> 東レ 1028.5 +47.5買い優勢。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も740円から1300円に引き上げている。同社は円安や原油価格の下落がポジティブに影響するが、来期以降の業績へ本格的に寄与してくると考えているもよう。炭素繊維による利益成長と最高利益更新が続く見通しなど、中長期の成長ポテンシャルをポジティブに評価する。また、モルガン・スタンレー(MS)でも「オーバーウェイト」継続で、目標株価を1050円から1100円に引き上げ。

<6471> 日本精工 1629 -39さえない。シティでは投資評価を「1」から「2」に格下げしている。堅調な業績動向などを背景に、この 1年で株価は機械株やTOPIXを大きくアウトパフォーム、上値余地が限定的になってきたとの見方に。目標株価は1800円に引き上げているようだ。一方、メリル・リンチ(ML)では「中立」から「買い」に格上げ、収益力の高まりを評価するとしており、目標株価は1700円から1900円にまで引き上げているもよう。

<4755> 楽天 2017 +5.5ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、コンビクション・リストからも削除としている。今後も国内EC成長回帰や金融事業の収益改善などカタリストは多いものの、短期間での株価上昇によって割安感が低下、海外や国内決済事業などで更なる成長余地が見えるまでは中立スタンスとしている。目標株価は2100円を継続しているようだ。《FA》

関連記事