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中小型株の一角には強い動きも/ランチタイムコメント
記事提供元:フィスコ
*12:01JST 中小型株の一角には強い動きも
日経平均は大幅に下落。298.86円安の16898.87円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えている。9日の米国市場では雇用統計の内容は評価されるものの、フランスの銃撃事件などが嫌気される格好からNYダウは3桁の下落。また、12日は原油安が嫌気されて続落に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比325円安の16885円であり、これにサヤ寄せする格好から始まった。大阪225先物は16960円と、シカゴ先物を上回って始まったが、その後は16890円と下げ幅を拡大させており、一時16820円まで下げている。
セクターでは保険、鉱業が3%超の下落となったほか、その他金融、電力ガス、繊維、石油石炭、証券、輸送用機器、機械、電気機器などが2%を超える下げとなっている。一方で、原油安メリットとして空運、医薬品、海運の一角が小幅ながらプラスに。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1400を超えており、全体の8割を占めている。
日経平均は下げ渋りをみせてきているが、5日線や節目の17000円が上値抵抗として意識されている。後場は日銀によるETF買い入れが期待されるものの、原油先物や為替動向への先行き不透明感などからリバウンド狙いの買いも限られそうである。
一方で、中小型株の一角には強い動きもみられており、個人主体による物色意欲は依然として旺盛だろう。日経平均の下落率1.74%に対して、マザーズ指数は0.05%、ジャスダック平均は0.31%の下げにとどまっている。個別材料のほか、テーマ性のある銘柄などによる循環物色がしばらく続きそうである。(村瀬智一)《FA》
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