幻のSQ値なら中小型のテーマ・材料株にシフト/東京株オープニングコメント

2015年1月9日 08:29

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記事提供元:フィスコ


*08:30JST 幻のSQ値なら中小型のテーマ・材料株にシフト
 9日の東京市場は買い先行の相場展開となろう。8日の米国市場では欧州中央銀行(ECB)による量的緩和観測が強まり、欧州株が全面高となった流れを受け、NYダウが300ドルを超す上昇となった。また、原油価格が下げ止まりつつあるとの見方が広がっていることも、買い安心感につながったようだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の17355円となり、これにサヤ寄せする格好からのスタートになろう。

 また、8日大引け後に予想を上回る決算を発表したファーストリテ<9983>は、ADR(米国預託証券)で3%近い上昇をみせており、これも日経平均を押し上げる要因になりそうである。ただし、先物市場では決算を受けて一段高をみせており、昨夕の段階で織り込んだ格好ではある。

 また、3連休を控えていることから積極的な売買は限られ、先物に振らされやすい可能性もある。買い一巡後にこう着感が強まるようだと、次第に9日に発表される米雇用統計への警戒にもつながることも考えられる。本日はオプションSQとなるが、SQ値が上で決まる確率が高く、これが上値抵抗として意識されやすい。まずは、幻のSQ値を消す展開を見極めたいところであろう。

 幻のSQとなるようだと、個人を主体とした中小型のテーマ・材料株にシフトしやすいと考えられる。そのほか、ローソン<2651>、7&IHD<3382>など小売企業の決算発表が相次ぐ中、思惑的な売買なども意識されよう。《TN》

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