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長編CGアニメの4K対応はほぼ不可能、レンダリング時間やPCリソースの制約のため
あるAnonymous Coward 曰く、 近年では「4K」が映像関係で話題になっているが、3DCGを使った長編CGアニメの場合、レンダリングに必要な計算量やストレージの関係から、4K化するのは現時点では難しいという(BusinessNewsline)。
縦横の解像度が2倍になるということは、処理すべきピクセル数は4倍になる。元ネタのBBCの記事によると、1枚のフレームのレンダリングに必要な時間は約2.5倍になるそうだ。さらに、レンダリングに必要なストレージ容量も増え、より強力なPCが必要になるという。
たとえば、CGムービーの制作を手がけるIllumination Mac Guffでは、レンダリング用に2万台のコンピュータを導入しており、2007年に「Dragon Hunters」というムービーを制作した際のデータ容量は最大で12TB程度だったそうだ。その後データ量は増え続けており、「Despicable Me 2」という作品を制作したときは最大で680TBものストレージ容量を使用したという。
もちろんストレージのI/O性能もレンダリング速度に影響するが、現在最も高速とされるFlashメモリベースのストレージで600TBもの容量を賄おうとすると大変なコストになる、と述べられている。
なお、BBCの記事では「memory」と記述されているが、後半でFlashメモリの話が出てきている点や、Illumination Mac Guffの話が出ているHitachi Data Systemsの導入事例PDFやAVEREの導入事例PDFを見る限り、これはストレージ容量の話だと思われる
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