新興市場見通し:リバウンドの一巡感、相対的な出遅れ銘柄に関心

2014年11月8日 20:59

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記事提供元:フィスコ


*20:59JST 新興市場見通し:リバウンドの一巡感、相対的な出遅れ銘柄に関心

先週の新興市場は、引き続き、日銀のサプライズ緩和策やGPIFの国内株式運用比率大幅引き上げを好感した株式市場の地合い改善を背景に、投資家心理の好転を映す展開になった。週半ばにかけて日経平均が伸び悩んだ際には、相対的な出遅れ感から短期資金が新興市場銘柄にシフト、とりわけ、マザーズ指数は全体相場を上回るパフォーマンスを上げる格好となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+2.8%であったのに対して、マザーズ指数は+6.0%、日経ジャスダック平均は+2.4%だった。

個別では、ミクシィ<2121>が週間で10%超の上昇となり、指数のけん引役となった。MSCI新規採用、週末の決算発表などに対する期待感が先行して、8月4日につけた高値を約3ヶ月ぶりに更新している。サイバーダイン<7779>も上昇、野村の目標株価引き上げが材料視された。オプティム<3694>、FFRI<3692>、JIA<7172>などの直近IPO銘柄も活況に。ファーマフーズ<2929>は骨形成に関与する生理活性物質の特許出願が材料視され、アクセルマーク<3624>は業績上方修正が好感された。トレックスセミ<6616>も円安進行を追い風に上値追いへ。半面、いちごHD<2337>やレーサム<8890>などは次第に利益確定の動きが優勢となる。夢真HD<2362>は前期下振れ決算が嫌気され、セプテーニ<4293>も第1四半期営業減益見通しを弱材料視。マクドナルド<2702>も決算内容をあらためて嫌気する動きに。なお、7日にエラン<6099>がマザーズ市場に新規上場、公開価格を70.3%上回る初値となった。初値形成後は利食い売りが先行したが、その後は切り返してストップ高で初日の取引を終えている。

今週の新興市場は、リバウンドの一巡感が強まる展開となろう。8-9月のもみ合いレベルにまで反発したことで、いったんは戻り売り圧力が強まる公算は大きい。新興市場の先導役となるミクシィに関しても、MSCI新規採用、好決算発表などポジティブ材料が相次ぎ、短期的な出尽くし感が先行する可能性は高いと考える。先週末発表の決算は想定の範囲内、利食い売りのきっかけ材料になりそう。また、今週は決算発表が本格化するが、とりわけ、バイオ関連の決算が集中するため、短期的な業績伸び悩みをネガティブに意識する流れも強まることが想定される。

全般的に利食い売りが優勢となる中では、相対的な出遅れ銘柄に関心が向かおう。経済対策への期待感から建設関連などは注目。また、円安進行に加えて、米国年末商戦への期待も高まる余地から、ハイテク株の一角には見直しの動きも。なお、テンセントの決算をきっかけに、ミクシイの中国展開への期待感が高まる可能性があることは指摘したい。

今週の主な決算発表は、10日にエナリス<6079>、興研<7963>、11日にそーせい<4565>、ナノキャリア<4571>、ペプチド<4587>、Dガレージ<4819>、エンジャパン<4849>、12日にリプロセル<4978>、ハーモニック<6324>、フェローテック<6890>、13日にユーグレナ<2931>、FFRI、セルシード<7776>、14日にユビキタス<3858>、カイオム<4583>、トレックスセミ<6616>、サイバーダイン、レーサム<8890>などが予定されている。また、13日にはSHIFT<3697>がマザーズ市場に新規上場予定。公開規模が小さく需給妙味があることや、利益成長性の高さなどから順調なスタートが期待される。《TN》

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