【木村隆のマーケット&銘柄観察】クラレは海外の生産拠点拡大により、来期業績は飛躍的に向上

2014年11月4日 10:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 クラレ <3405> がもみ合い離脱に勢いを付けてきた。2014年12月期の6月中間決算は営業利益が前年同期比9%増の269億円を確保、好業績が株価を支える格好だ。

 同社は織物・紙加工剤、接着剤を始め、自動車フロントガラスの中間膜素材や液晶表示用偏光フィルムの原料など、幅広い分野で活躍するポバール樹脂が主力。ポバール樹脂から派生したエバールは優れた気体遮断性を持ち、その特長を生かし食品包装材、化粧品や薬品の容器などに使われ、自動車の樹脂製ガソリンタンクの素材としても採用されている。

 通期の業績予想は、米国デュポン社から買収したビニルアセテート関連事業が業績に加わることで、営業利益440億円(今期は決算期変更に伴う9カ月決算)を見込んでいる。

 光学用ポバールフィルムがテレビの大画面化と生産能力増強の効果で販売を拡大。個包装タイプの洗剤に用いる水溶性ポバールフィルムやEVOH樹脂などの出荷も増加している。

 同社では現在中期計画を推進しており、持続的な成長を実現させるため、コア事業の世界戦略を加速するとともに、水・環境、エネルギー、光学・電子の各領域における次世代を担う事業の開発を積極的に推進している。

 当期間中には、米国デュポン社からのビニルアセテート関連事業買収が完了し、水溶性ポバールフィルムの米国における新工場建設を決定した。今回の買収により海外の生産販売拠点大幅に拡充されるため、来期については営業利益588億円へ大きく飛躍する見通しにある。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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