新興市場見通し:ミクシィ以外の主力株に買い戻しの動きが広がるかに注目

2014年10月18日 23:54

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記事提供元:フィスコ


*23:54JST 新興市場見通し:ミクシィ以外の主力株に買い戻しの動きが広がるかに注目

先週の新興市場は、前週に続き売り先行の展開となり下落した。3連休中の米国株安を受け、週明け14日の取引は前週末の終値を大きく下回る水準でスタートした。その後は、国内主力株が軟調に推移したことにより、新興市場でも需給悪化懸念が相場の重しとなった。一方、新興市場は前週まで急ピッチで調整が進んでいたこともあり、ミクシィ<2121>を中心に買い戻しの動きも見られた。また、エボラ出血熱などテーマに関連した一部銘柄への物色意欲は旺盛だった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-5.0%であったのに対して、マザーズ指数は-2.4%、日経ジャスダック平均は-2.5%だった。

個別では、サイバダイン<7779>が週間で5.1%安、タカラBIO<4974>が同4.2%安と、マザーズ時価総額上位銘柄が軟調だったほか、マイクロニクス<6871>が同6.8%安、ガンホー<3765>が同10.8%安とジャスダック主力銘柄の下げが目立った。上値追いが続いていたFFRI<3692>は、短期資金の流出で大幅下落に転じた。一方、ミクシィは買い戻し優勢となり、週間で7.4%上昇しマザーズ指数を支えた。また、エボラ出血熱の拡大懸念を受けて、医学生物<4557>、CANBAS<4575>、PD<4587>などの創薬・バイオ関連銘柄のほか、興研<7963>、ブイキューブ<3681>、不二ラテ<5199>など幅広い銘柄に思惑買いが広がった。経産省による再生可能エネルギー買い取り制度の見直しが伝わり、バイオマス発電などを手掛けるFESCO<9514>が上昇した一方、リアルコム<3856>などの太陽光発電関連株は荒い値動きとなった。その他では、今期の2ケタ増収増益見通しが好感されたウエストHD<1407>、上期業績予想を上方修正したMimaki<6638>やBBT<2464>、東証1部への市場変更を発表したGMOクラ<3788>などが買われた。

今週の新興市場は、買い戻しの動きが広がり、上昇に転じる展開が想定される。直近2週間での大幅下落の反動に加え、17日の米国市場でNYダウが大幅上昇したことや、日欧での追加金融緩和への期待、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革への思惑などが支援材料となろう。一方、上値では戻り待ち売りに押される懸念もある。本格反転に向けて、ミクシィ以外の主力株にも買い戻しの動きが広がるかが注目されるところ。

物色は、エボラ出血熱の動向次第で、医療・衛生用品や感染症対策などの関連銘柄に再び向かう可能性があろう。また、米国で20日にアップルやIBM、23日にマイクロソフトなどの決算発表が控えており、IT関連にも関心が高まる公算。国内では、22日に9月訪日外国人客数の発表があり、インバウンド関連が物色される可能性。その他、23日からは「デジタルコンテンツEXPO」が開催される予定で、ACCESS<4813>やフォーカス<4662>などの出展企業が注目されよう。

今週の主な決算発表は、23日にサーティワン<2268>、セゾン情報<9640>などが予定されている。また、21日にはGMOリサーチ<3695>、22日にはセレス<3694>とオプティム<3694>がそれぞれマザーズに新規上場予定。16日に東証1部に新規上場したリクルートHD<6098>が初値、その後の株価推移ともに好調となったことから、IPO案件への関心の高まりが追い風となり、いずれも堅調な初値形成となろう。《TN》

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