マックスマーラ 2015年春夏コレクション - 美の概念を変える個性的な女性の、斬新なフェミニティ

2014年10月12日 18:15

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記事提供元:ファッションプレス

マックスマーラ(MaxMara)の2015年春夏コレクションは、映画『悲しみの青春』で有名なフランス人女優ドミニク・サンダと、1971年にグランドホテル・エト・デ・ミランで撮影されたマックスマーラのキャンペーンモデル、アンジェリカ・ヒューストンという、2人のスタイルアイコンがインスピレーション源。セルジュ・ゲンズブールの曲『Laide, Jolie Laide』に描写されているような、若々しくたくましく、美の概念をも変えてしまう個性的な女性たちをイメージすることで、斬新で意外なフェミニティを表現した。


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そんな2人を思わせるしなやかなシルエットと、力強いショルダーラインが、本コレクションの特徴だ。例えば、ダスターコートやサマートレンチコートを羽織ったスタイルは、下まで伸びた流れるような裾が新鮮な女性らしさを思わせるが、テニスから着想を得たというくっきりとしたフレーミングが施され、柔らかい印象を引き締める。もちろんゲンズブール風のピンストライプのリネンジャケットも節々で登場。さらに包み込むようなプリーツ加工のジョーゼットドレスや足首丈のスカートは、誘いかけるようなセンシュアリティを漂わせる。


モチーフも、可愛らしく上品なイメージからスマートで現代的な印象に生まれ変わった。ファーストルックなどで用いられた旬のダルメシアン柄や、繊細な幾何学模様は、ワンピースやパンツ、クロッシェハットなどに細かく配された。また、今シーズンのアイコニックでアーティなフローラルプリントが大胆に採用され、いつもの優美なテイストとはひと味違った顔を見せた。


イブニングウェアには、極上の女性らしさを湛えるミリタリーブルゾンとトレンチコートが登場。 またサテンでフレーミングされたタキシードと、リングベルトがついたラップドレスはブラックで統一され、写真家のデヴィッド・ベイリーが「漆黒の闇に浸したよう」と評したアンジェリカ・ヒューストンの美しさを想わせた。


※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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