前場に注目すべき3つのポイント~ノーベル物理学賞受賞でLED関連に関心が向かうか

2014年10月8日 08:29

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記事提供元:フィスコ


*08:29JST 前場に注目すべき3つのポイント~ノーベル物理学賞受賞でLED関連に関心が向かうか

8日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日経平均300円安を想定、好業績銘柄などは押し目拾いの好機か
■外資系証券の注文動向:差し引き1010万株の売り越し
■前場の注目材料:ノーベル物理学賞、青色LEDを発明の3氏が受賞

■日経平均300円安を想定、好業績銘柄などは押し目拾いの好機か

☆日経225想定レンジ:上限15650円-下限15430円

8日の東京市場は波乱含みの相場展開になりそうだ。7日の米国市場では、NYダウが200ドルを超す大幅下落となった。国際通貨基金(IMF)が世界経済の成長見通しを引き下げたことや、8月の独鉱工業生産が前月比4%減と、2009年1月以来5年半ぶりの大幅な落ち込みとなったことが嫌気された。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比300円安の15520円となっており、東京市場は幅広い銘柄に売りが先行することになろう。

もっとも、このところの海外勢の売り越し基調や、先週の急落、その後の戻りの鈍さなど、先行き不透明感がくすぶっていたこともあり、ある程度は想定されていた動きでもある。そのため、売り一巡後の動向が注目されることになるだろう。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、インデックス売りによって主要銘柄はギャップ・ダウンの形で下げてくるだろうが、好業績銘柄などには押し目拾いの好機となる可能性もありそうだ。

そのほか、主要銘柄が手掛けづらいなか、物色の流れは業績面で安心感のある銘柄のほか、需給妙味のある銘柄、低位材料株やテーマ性のあるところにシフトしやすいだろう。テーマ性では、2014年のノーベル物理学賞に、青色発光ダイオードの発明に貢献のあった名城大学終身教授の赤崎勇氏、名古屋大学大学院教授の天野浩氏、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二氏の日本人3氏に贈ると発表。これを受けて、LED関連の一角には関心が集まりそうである。

また、LINEは講談社や小学館と組み、年内にスマホ向けに漫画の海外配信を始めると報じられている。メディアドゥ<3678>など電子書籍関連のほか、カドカワ・ドワ<9468>などの出版・アニメ関連などへの物色なども意識されそうである。

■外資系証券の注文動向:差し引き1010万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り2390万株、買い1380万株、差し引き1010万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月1日(水):530万株の売り越し
10月2日(木):1020万株の売り越し
10月3日(金):1110万株の売り越し
10月6日(月):100万株の売り越し
10月7日(火):420万株の売り越し

■前場の注目材料

・IMF、14年の世界経済成長見通しを3.3%へ下方修正
・ノーベル物理学賞、青色LEDを発明の3氏が受賞
・ヤマシンフィルタ<6240>が東証2部に新規上場(公開価格:2800円)

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 8月経常収支(予想:+2000億円、7月:+4167億円)

<海外>

10:45 中国・9月HSBCサービス業PMI(8月:54.1)《KO》

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