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【木村隆のマーケット&銘柄観察】鹿島建設は採算重視の徹底を図る、持続的成長路線へ
鹿島建設 <1812> が頑強な動きを続けている。建設株の場合上げては下げての繰り返しを続けて来きたが、ここへきてレーティング引き上げ、レーティング最上位継続、目標価格引き上げなど相次ぎ、アナリスト筋の評価が変わりつつある。これは建築工事の完工粗利益率の改善が進み、中期的な増益余地が広がってきたことを評価したものだ。
2015年3月期の第1四半期の連結業績は、営業利益が66億1200万円と前年同期比2.4倍だった。建築工事で完工高が増加したほか、完工粗利益率が改善したことが寄与した。
東京オリンピック開催決定を機に建設株が軒並み高の展開に走っているが、中期的な見通しを加えて選別すると、同社はそのトップランクとも言える存在だ。同社は、被災地における復旧・復興工事で他のゼネコンを大きく引き離すほどの受注実績があり、今後も復興工事において大きな役割を果たすとことが予想される。
国内建設市場においては,復興需要に加え,東京オリンピックを見据えた公共投資や民間非製造業の設備投資が底堅く推移すると見込まれる。しかし、需要増加に伴う労務費や資材費の上昇基調も踏まえると,建設業界を取り巻く経営環境は厳しさが続くものと思われる。
この点の解消にむけ、国内建設事業については,社員の効率的配置や優良な協力会社の確保により適切な施工体制を維持するとともに,採算重視の受注方針の徹底を図る。海外建設事業においては,施工中の大型工事における採算の改善に継続して取り組む一方で,成長力に富む東南アジアに経営資源を重点的に配分して,事業の拡充を図る。
今3月期について会社側は営業利益280億円(前期230億円)を見込んでいるがアナリスト筋では320億円への増額を想定している。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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