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金融緩和メリットセクターの押し目狙いか/ランチタイムコメント
記事提供元:フィスコ
*12:10JST 金融緩和メリットセクターの押し目狙いか
日経平均は小幅に反落。24.46円安の15703.89円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えた。3日の米国市場ではウクライナとロシアが停戦で大筋合意したとの報道を好感して買いが先行。ただ、来週に新製品発表会を控えた米アップルが今年1月以来の大幅な下げとなったことで、市場全体の警戒感につながっている。円相場は1ドル104円85銭辺りでの推移と、105円を下回っていることもあり、利益確定の売りが優勢に。
ただ、下を売り込む流れにはならず、日経平均は15700円を挟んでのこう着となっており、日中値幅は60円弱となっている。日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなる中、現状維持がコンセンサスながらも、結果を見極めたいとするムードに。セクターでは、鉱業、食料品、パルプ紙、非鉄金属、電力ガスなどがしっかり。一方で、海運、その他金融、鉄鋼、建設、金属製品、情報通信などが冴えない。
日経平均は狭いレンジでの取引となっており、まずは日銀の金融政策決定会合の結果を受けた反応を見極めたい。現状維持を受けて金融緩和メリットセクターなどが売られる局面ともなれば、押し目拾いのスタンスになろう。こう着の中では材料系の銘柄にシフトしやすいが、ミクシィ<2121>、サイバダイン<7779>等の方向感は掴みづらい。また、強い値動きが続いていている古電池<6937>は、寄り付き直後に1660円まで上げ幅を拡大した後、前引けでは1420円まで上げ幅を縮めている。材料系銘柄での資金の逃げ足は速く、GPIF改革など政策絡みの材料を手掛かりとした主力処への物色を意識しておきたいところか。(村瀬智一)《FA》
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