近鉄百貨店:今期営業利益予想を33億円引き下げ、あべのハルカス効果で客数増も売場作りなどに課題が発生

2014年8月25日 20:52

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記事提供元:さくらフィナンシャルニュース

【8月25日、さくらフィナンシャルニュース=東京】近鉄百貨店(東1:8244)は25日、2015年2月期の通期連結業績予想を修正し、営業利益を前回予想の74億円から前期比30%増の41億円(前回予想から33億円減)に引き下げた。

 「あべのハルカス」の中核テナントとして3月にグランドオープンした「近鉄本店」において、販売拡大を目指した若年層や子育てファミリー層等への訴求が不十分なこと、食品売場が拡散したために買回りに不便が生じていることなど、売場作りや販売促進面、施設面での課題が発生。来店客数は前年同期より8割以上増加しているものの、足元の状況を踏まえて近鉄本店の予想売上高を引き下げ、併せて全社の業績予想も修正した。

 なお、売上高については3040億円から同4%増の2870億円(同170億円減)に、経常利益は同59億円から同4%増の26億円(同33億円減)に、それぞれ引き下げた。純利益については、現在精査中としている。(岡野学)【了】

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