【編集長の視点】伊藤ハムは高値更新、自己株式取得を歓迎し割り負け訂正買いが再燃

2014年8月25日 11:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  伊藤ハム <2284> は、31円高の507円と急反発し、8月21日につけた年初来高値482円を更新している。前週末22日に発表した自己株式取得を歓迎し割り負け訂正買いが再燃している。信用取組倍率が0.13倍と好需給となっており、売り方の買い戻しも交錯している。

■昨年3月、5月に続き1000万株、60億円を上限に実施

  自己株式取得は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行し、資本効率の向上を図ることを目的にしており、取得株式数の上限を1000万株(発行済み株式総数の4.6%)、取得金額の上限を60億円、取得期間を9月1日から来年3月31日までとして実施する。同社は、2012年11月に自己株式取得、昨年2013年3月に自己株式立会外買付取引、同5月に自己株式取得と資本政策を連続して実施しており、いずれも、今回と同様に株価の下値を押し上げる効果を発揮してきた。

  一方、同社の業績は、円安に伴う原材料価格の高騰や電気・ガス費用の上昇を高品位の新製品投入や食肉価格の上昇などで吸収して順調に推移している。8月8日に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算は、前年同期比1.4%増収、45.1%経常減益、82.9%純益減益と続落したが赤字転落を見込んでいた市場コンセンサスを上回った。

  3月通期業績は期初予想に変更はなく、売り上げ4710億円(前期比1.6%増)、経常利益80億円(同35.9%増)、純利益55億円(同14.3%増)と続伸を見込み、配当も、年間8円(前期実績7円)へ連続増配を予定している。

■食の安心人気に市場予想を上回った1Q業績が続き高値更新

  株価は、年初来安値421円から前期業績の上方修正で底上げし、中国での期限切れの鶏肉を使用した加工食品製造などが判明して、国産商品への食の安心・安全人気が高まり、さらに1Q業績評価で年初来高値をつけた。信用取組は、直近のピークから売り残、買い残とも減少しているがなお売り長となっており、PER評価では19倍台と割安感は乏しいものの、PBRでは0.9倍と割り負けを示唆、さらに上値を伸ばそう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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