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【木村隆のマーケット&銘柄観察】三菱ケミカルホールディングスは高付加価値分野に重点をシフト
三菱ケミカルホールディングス <4188> は好決算発表を契機に見直し機運が盛り上がっている。2015年3月期の第1四半期の業績は、営業利益が前年同期比25%増の295億円となった。ヘルスケア部門は薬価改定などの影響で苦戦したが、デザインド・マテリアルズ部門が好調を持続、ケミカルズ、ポリマーズの両部門が黒字転換するなど他の各部門はいずれも増益・損益改善となった。
アナリスト筋は2015年3月期の業績について従来予想を、営業利益で1360億円から1390億円(前期1104億円)へ上方修正した。低水準に落ち込んでいたポリマーズ部門がMMAの固定費削減などで改善するほか、ケミカルズ部門も低水準ながら大幅な増益となろう。デザインド・マテリアルズ部門はタッチパネル材料の好調で利益の伸びが続き、合理化進展の効果もあって連結全体で従来予想を上回る増益になると考える
石化業界では、原料面で強みを持つ中東や需要地となる中国で大幅な生産能力増強が進むとともに、シェール革命の進展で米国が競争力を回復、一方で日本では慢性的に余剰生産能力を抱えるなど、厳しい事業環境にある。
このため同社は、一部エチレン生産設備の停止も含めて汎用石化分野を中心に競争力の弱い低採算事業を縮小する一方、中東勢の影響を受けにくいMMAや、高付加価値分野・高成長分野を強化する事業ポートフォリオ改革を進めており、今後これを加速していく方針だ。
シェールガスを用いて化学品を生産する際に必要となる窒素など、産業ガスの大手である大陽日酸 <4091> の子会社化も高成長分野へシフトの一環だ。11月にも株式の公開買い付けを実施する計画で、収益にも大きく寄与する見通しだ。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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